みなさんこんにちは、香港在住の携帯電話研究家、山根康宏です。日本でもついに発売となったサムスンのGalaxy Z Fold7は、前モデルまで対応していたスタイラス「Sペン」が非対応になりました。これを悲しむ声は多いのですが、私が買ったタッチペン付きケースは、その解決策の1つになるかもしれません。

Galaxy Z Fold7は従来のワコム方式のSペン(デジタル式)は使えなくなりましたが、100円ショップなどで販売されている柔らかいペン先のタッチペンは使うことができます。ただし、細かい文字を書いたり画面への反応はSペンの性能には及びません。それでもGalaxy Z Fold7で手書きしたい人には唯一の選択肢と言えます。
私は、このタッチペンを収納できるサードパーティー(中国製)ケースを中国・深センのケース問屋で購入しました。価格は1000円程度。

このケース、まず上蓋側は外枠だけではなく、外画面を保護できるように透明樹脂で覆われています。保護フィルムを貼らなくても画面を傷から守ってくれます。

ただ、画面の四隅など若干タッチの反応が鈍くなるので、こちらは使わなくてもいいかもしれません。ほかの「枠だけ」ケース上側を装着してもいいと思います。

一方、本体側はGalax Z Fold6のSペン収納ケースとほぼ同じデザイン。

ここにGalaxy Z Fold6用のSペンによく似たタッチペンが収納されています。

ペン先は柔らかい素材。作りも100円ショップのタッチペン相当です。サイズ感はSペンに近いです。

書き味はあまり期待していなかったのですが、これが意外と実用的でした。ちょっとしたメモなら十分いけます。

「じゃあSペンなくてもいいんじゃない?」と思うかもしれませんが、大きな落とし穴があります。ただのタッチペンなので、パームリジェクションに非対応。画面に手のひらを置いて書こうとすると反応しません。

実際に手のひらを画面から話して手書きするのは、考え事をしながらメモを書くときや長めの文章を書くときは使いにくいと思います。しかし、このケースはそれを克服できる裏技が隠されていました。最初に紹介した上蓋側のケース、これがポイントです。

タッチペンで書きたいときは、この上蓋側のケースを外して、画面下部にかぶせちゃいましょう。

そしてその上に手のひらを付けると、画面への直接の接触が遮断されるのでタッチペンが使えちゃいます。手のひらを強く押し当てると透明樹脂を通して画面が反応してしまうので、手のひらはやや軽めに置くのがポイントです。

画面の半分程度まで手書きした後は、これをはずして手のひらは机の上に置くなどして書き続けることができます。本格的に手書きするとなると、これでも不十分と感じるかもしれませんが、それでもただのタッチペンだけを使うより私は快適だと感じました。

本体の厚さが増してしまいますが、もともとが8.9mmという薄さなので、それほど気にならないようにも思います。今後はほかのメーカーから類似の製品で、よりスタイリッシュなものが出てくるといいですね。
