Instagramの責任者アダム・モセリ氏は2026年元日のInstagramおよびThreadsへの投稿で「いまやAI生成コンテンツが氾濫」しているため、近い将来には本物の写真や画像を電子透かしで識別するほうが現実的になると述べています。
いまやAIは実際に撮影された写真や動画とひと目では区別がしにくいほど巧妙なコンテンツを生成するようになり、インターネット上のバナー広告やSNSでは、AI生成の写真や動画を見かけない日はなくなったと言っても過言ではありません。特にYouTube Shortsなどでは、AI生成のフェイク動画がたくさん目にとまります。
2026年が始まったばかりの現段階でこそ、まだAI生成によるコンテンツの大半は、そこからにじみ出る違和感などから偽物と見抜くことが可能です。ですが、もしいまのペースでAI生成コンテンツの精度が向上していけば、そのうちにAI生成コンテンツはリアルコンテンツとの見分けがまったくつかないレベルに達しそうです。
モセリ氏は冒頭の投稿で「私の人生の大半において、目にする写真や動画は現実にあったその瞬間をほぼ正確に捉えていると安心して考えることができた」ものの「もはやそうではないことは明らか」だと述べています。そして、「あらゆるものが生成されたもので埋め尽くされ」ていく今後について「見ているものが現実のものだと信じ込むのではなく、まずは懐疑的な視点」を持ち、「誰が、何を、なぜ共有しているのかに注意を払う」必要が出てくるとしています。
SNSプラットフォームのいくつかは、AI生成コンテンツを自動認識する技術を用いて、それらにラベル付けを行っています。しかし、その信頼性は決して高いとは言えません。モセリ氏が所属するMetaにしても、Instagramを含む同社のプラットフォーム上で、AIによって生成または操作されたコンテンツを確実に検出できていないことが、同社の監督委員会によって指摘され、改善を求められています。おそらくその他のSNSに関しても、同様の圧力は高まっていくでしょう。
ただ、AI生成コンテンツがすべて「悪」というわけではないようです。モセリ氏は「ラベル付けは解決策の一部に過ぎない」とし、メディアやプラットフォーム、さらにはユーザーもまだ「生成されたコンテンツの本質的課題には向き合っていない」一方で、数年後には従来の手法で制作されるコンテンツをはるかに上回るAIコンテンツが生み出されるようになるとの予想を述べつつ、その変化は「クリエイターによるコンテンツへの需要を減らすどころか、さらに高める」ことになるだろうと主張しています。
では、そのようなクリエイターには何が求められるのでしょうか。モセリ氏は、「成功するクリエイターとは、新技術を採用するか否かにかかわらず、自らの本物らしさを維持する方法を編み出す者たち」だと述べています。AIはどんな作風も模倣し、完璧に見えるコンテンツを生成してしまいます。クリエイターはそれに対して「自分だけが創造できる何かを生み出せるかどうか」が良いクリエイターとしての新たな基準になっていくとのことです。
デジタルカメラやスマートフォンのメーカーは長年、誰もがプロの写真家のように見栄えのする写真や動画を撮影できる機能をカメラに盛り込んできました。しかしモセリ氏は、AI生成画像がさらに蔓延るであろう今後は、むしろ未加工で見栄えを良くしようとしていない「生々しさ」を積極的に写真に取り込むことがクリエイターにとって「単なる美的嗜好ではなく、証明や防御手段」になると述べ、カメラメーカーに対しては、撮影時に画像に電子透かし(Fingerprint)や暗号署名を入れることで、リアルな写真であることを識別可能にする方が、プラットフォームがAI生成メディアを識別するよりも現実的だと主張しました。
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