Meta AIが国内解禁、スマートグラスからインスタグラムまで統合の「パーソナルスーパーインテリジェンス」目指すAIアシスタント。提供は段階的

テクノロジー AI
Ittousai

Tech Journalist. Editor at large @TechnoEdgeJP テクノエッジ主筆 / ファウンダー / 火元

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MetaがAIアシスタント「Meta AI」の国内提供を開始しました。

Meta AIは OpenAIのChatGPT、GoogleのGeminiのような会話型のアシスタントができるAI。Metaの大規模言語モデルLlamaを基盤としており、画像生成や動画生成のAIモデルを呼び出して使えるのも他社同様です。

Metaの様々なプロダクトやサービスに統合されており、アプリをまたいで賢くユーザーの手伝いをすることを売りとしています。

利用できるのは、単体のMeta AIアプリとWeb版 Meta .ai に加えて、Facebook、Messenger、Instagram、WhatsAppといったアプリ内。また Meta Ray-Ban Display / Ray-Ban Meta などスマートグラスにも組み込まれています。

日本国内での提供は「段階的」。現状でウェブサイトの Meta. ai は日本語で利用できます。

その他のアプリでは、青い円形のMeta AIボタンを押すか、チャットで @Meta AI を呼び出すなど。順次アップデートで追加見込みです。

(紛らわしい名前と公式を拝借したアイコンで「Meta AI」のフリをする非認証アカウントもあるので、うっかり話しかけないように注意してください)

単体のMeta AIモバイルアプリは、以前から iOS / Androidの国内ストアで入手できましたが、執筆時点では日本語に非対応。どころか、日本では買えない・AI機能が使えないスマートグラスのセットアップ画面を案内されます。

これはもともと、初代のスマートグラス Ray-Ban Stories 発売時、撮影した写真や動画をスマートフォンに転送するコンパニオンアプリの「Facebook View」として配信されたため。

その後は社名変更で「Meta View」になり、AI注力姿勢を反映して「Meta AI」に変更。アプリの中身もMeta AIの青丸が大きくフィーチャーされ、会話型AIアプリにスマートグラス管理機能がついている状態になりました。

さらに現在では、Metaが一般ユーザーのAI利用を促進するための手段として、OpenAI SoraアプリとそっくりなVibesを統合したため「AI生成短尺動画無限スクロールアプリ+AIチャット+スマートグラス管理アプリ」という、謎の存在に進化を遂げています。

Vibesは日本でも「バイブス」としてすでに利用可能。

Meta AIがついに国内解禁されたことで、Meta Ray-Ban や Ray-Ban Meta、Oakley Metaなどのスマートグラスも早い時期に国内展開を期待したいところです。

(なお、Meta Ray-Ban Displayを新規に日本国内でセットアップしてみましたが、「現在の地域ではMeta AIが利用できません」で相変わらず機能制限の状態。

▲画像:Meta Ray-Ban Displayの日本語表示(Messenger)

ただし一度制限なしのフル機能でセットアップしてしまえば、スマホアプリ側ではMeta AI機能がDisableされてタブごと消えても、スマートグラス側では変わらずLLMのMeta AIと会話でき、カメラで見ているものをAIに翻訳・分析させる、ライブキャプション等は使える半端な状態。

Meta AIが日本語を喋ったり、翻訳言語として日本語に対応するのはスマートグラスの国内展開を期待して待つしかないとして、「Meta AIの提供地域外です」だけは改善するかもしれません)。


《Ittousai》

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