みなさんこんにちは、香港在住の携帯電話研究家、山根康宏です。ハイエンドモデル専業メーカーから脱却し、コスパ重視の「Nord」シリーズに注力しているOnePlusですが、最新モデル「OnePlus 13T」は、これまでなかったコンパクト・ハイエンドです。

OnePlus 13Tの画面サイズは6.32インチ、解像度は2640×1216ピクセル。小型ながらもチップセットにSnapdragon 8 Eliteを搭載し、サクサク動作します。

背面を見るとカメラバンプのデザインが従来モデルから大きく変わっています。段差のある形状とカラーリングから、どことなくGoogle Pixelを連想させますが、シンプルでOnePlusらしいという印象も受けます。

カメラは5000万画素の広角と5000万画素の2倍望遠。超広角は省かれています。本体サイズが小さいこともあり、サブ端末として使うことを考えると、この組み合わせのほうが便利かもしれません。ちなみにモトローラの「razr 50 Ultra」も同じ組み合わせです。広角+超広角と広角+望遠、デュアルカメラでどちらが使い勝手がいいのかは、各メーカー悩みどころでしょう。

左側面に新たにショートカットボタンが搭載されたことで、マナーモード以外のコントロールも可能になりました。カメラ起動も割り当てられます。よく使う機能をワンタッチで呼び出せるのはかなり便利。最近はシャッターボタンを搭載したスマートフォンも増え、「電源・音量」以外にもう1つボタンがあるのがトレンドになっています。

本体サイズは150.8×71.7×8.2mm、重量約185g。バッテリーは6260mAhと、コンパクトながら一般的なスマートフォンより大容量化を果たしています。急速充電も80Wに対応します。

今回は中国・深センのOPPOストアに展示されていた実機を触ったのですが、本体の操作はすべて機敏で使いやすく、日常的に利用する端末として十分すぎるスペックだと感じました。

メインのスマートフォンを思いっきりカメラにフォーカスした端末や、ゲーミング仕様、あるいは折りたたみにして、スーパーサブとしてこのOnePlus 13Tを使うのもよさそうです。OnePlusは現在OPPO傘下のブランドとなっており、ぜひ日本でもオウガジャパンから販売してほしい製品です。