日常使いポータブル電源という選択肢
ポータブル電源といえば、これまではキャンプや車中泊といったアウトドア用途、あるいは災害時の備えとして語られることが多くありました。しかし、昨今の電力事情や気候変動を考えると、停電はもはや非日常の出来事ではありません。エアコンをフル稼働させる夏場にうっかりブレーカーを落としてしまったという経験をした人もいるでしょうし、近年は台風や地震、あるいはゲリラ豪雨による停電も珍しくなくなってきました。
そんな中、多くの人は「いつもの環境が常に稼働している状態」を求めているのではないでしょうか。特にガジェット好きなら、PCや無線ルーター、NAS、スマートホームの各種機器が突然止まってしまう、使えなくなる絶望感は痛いほど理解できるはずです。
そこで、普段利用している環境が停電時にどれだけ維持できるのか、実際に「Jackery Solar Generator 2000 New」を利用して検証してみました。

2000Whクラス最軽量・最小の実力
Jackery Solar Generator 2000 Newは、容量2042Wh、定格出力2200Wの高出力ポータブル電源と200Wソーラーパネルのセット商品。本体重量約17.9kgと2000Whクラスのポータブル電源では、最小・最軽量を謳っています。
2000Whという容量は、液晶テレビ(60W)なら約25時間、冷蔵庫(15W~520W)なら3.2時間~72時間動かせるレベル。MacBook Pro 13インチ(80W/63.5W)なら約24回の充電が可能です。それでいてこのサイズ感は、自宅内でもギリギリ移動が可能な範囲に収まっています。とはいえ、頻繁に持ち運ぶものでもないので、できれば位置を固定して使いたいところ。容量の割に圧迫感がないため、リビングの片隅に置いてあっても違和感がなく、邪魔になりにくいのは嬉しいポイントです。Jackery標準の黒にオレンジのアクセントカラーのほか、シンプルなサンドゴールドも用意されています。

ポータブル電源を日常使いする上で、重要な機能の一つがUPS(無停電電源装置)機能。普段は電源に接続して利用しつつ、停電時には瞬時にバッテリー動作に切り替わり、接続した機器を使い続けられるというものです。単に使い続けるだけではなく、不意な電源断で作業中のデータが飛んでしまうといったアクシデントも防ぎます。
ひと昔前のポータブル電源はUPS機能に非対応なものもありましたが、Jackery Solar Generator 2000 NewにはUL1778認証済みのUPS機能が搭載されており、停電時には20ms(0.02秒)でバッテリー動作に切り替わります。完全な無停電ではないため、データサーバーなど、クリティカルな用途には向きませんが、一般家庭で利用する家電製品なら大部分は問題ありません。
『Jackery Solar Generator 2000 New』詳細はこちらセットになっている200Wのソーラーパネルを利用すれば、晴れの日であれば約15時間でフル充電が可能です。アウトドアでの利用でなければ、ソーラーパネルを活用するシーンは少ないかもしれませんが、ベランダなどの日当たりが良い場所があれば、ソーラーパネルで充電しつつ利用することもできます。ただし、200Wソーラーパネルは、展開すると2340×552mmと大きく、それなりのスペースが必要です。

普段使いの環境をどれだけ維持できるか検証
ここからは、実際に無線ルーターやNAS、PCディスプレイなど、普段利用している環境をポータブル電源に接続してどれだけの時間維持できるのか、検証してみたので、その結果をお伝えします。

利用した環境は下記の通り。Jackery Solar Generator 2000 New のACポートは3つなので、NASとWiFi中継機以外は電源タップに接続しています。
ゲーミングノートPC(ROG Flow X13)
32インチ4Kモニタ(BenQ EW3280U)
TP-link RE900XD AX6000 Wi-Fi 6 中継器
NAS(UGREEN NASync DXP 4800 Plus)
Anker PowerExpand 13-in-1 USB-C Dock ドッキングステーション
Apple Watch Series 10
Pixel Watch 3
iPhone 15 Pro
Pixel 9 Pro
Steam Deck
SwitchBot ハブ3
光回線のONU(ホームゲートウェイ)が停止すると、インターネットだけではなく、ひかり電話やテレビサービスも利用できなくなるので、停電時のネット対応を考えるのなら、真っ先にポータブル電源を接続しておくべきです。ただ、今回は設置場所の都合で接続することができなかったので、代わりにWiFi中継機を接続しています。
接続した機器の消費電力や、あとどれだけ稼働できるのかは、ポータブル電源正面のディスプレイで確認できますが、スマートフォンアプリを利用するとさらに詳細に確認できます。

これらを全て繋ぐと、消費電力は約161Wで、10.6時間利用可能となっていました。NASやWiFi中継機が常に手元にある状態というのは、普段の状態からはだいぶかけ離れているので、この2つを外してみたところ、表示上は約100Wで15時間使用可能となりました。ノートPC上でゲームを起動すると、合計消費電力が150W近くになることもありましたが、深夜はノートPCを使っていないこともあり、実際には16時間(16時から翌8時まで)でバッテリー残量が1%となりました。

今回はノートPCを利用していますが、ハイエンドなゲーミングPCだとゲーム中に600W程度消費するものも珍しくありません。その場合でも、3~4時間は持つ計算です。停電中に積極的にゲームをすることはないと思いますが、ゲームプレイ中に停電になったとしても、例えばeスポーツで1試合が終わるまでの間、あるいはオートセーブがないゲームで安全にログアウトするまでの時間は十分稼げるはず。ブレーカーが落ちた、あるいは落雷などによる瞬停など、ちょっとした停電であれば十分に賄うことができそうです。
ちなみに、復旧までに数日かかるような大規模な自然災害による停電を除けば、日本の1軒あたりの停電時間は年間約25分となっています(2022年実績)。
アプリでは、リアルタイムの状況確認のほか、ポータブル電源の出力が一定以下の状況が続いた場合に、自動で全ての出力をオフにする「省エネモード」、ポータブル電源充電時の騒音を30dB未満に抑える「サイレント充電モード(静音モード)」、台風接近時などにポータブル電源を通常よりも高速に充電する「緊急充電モード」などの設定も行えます。

ガジェット好きなら、PCなどの保護のため、すでにUPSを利用している人も多いはず。筆者も鉛蓄電池のUPSを利用しています。ただ、こうした従来のUPSは、経年劣化による性能低下が大きく、数年毎にバッテリーを交換するという手間がかかります。その点、長寿命のリン酸鉄リチウムイオン電池を搭載するJackeryのポータブル電源であれば、約4000回の充放電サイクルに対応し、毎日使っても10年間使えます。管理の手間やランニングコストを考えると、ポータブル電源のほうがコストパフォーマンスはいいと言えそうです。
今がチャンス。ガジェット好き向け日常インフラとしての導入タイミング
Jackery Newシリーズには、容量や用途別に選べる500New、1000New、2000New、3000Newがラインアップ。
Jackery ポータブル電源 500 New:512Wh/500W/約5.7kg 片手で持ち運べて収納時にも場所を取らない、500Whクラスで最小・最軽量モデル(アプリ非対応)
Jackery ポータブル電源 1000 New:1070Wh/1500W/約10.8kg ほぼ全ての家電が使える、業界トップクラスの軽量コンパクト設計を実現した新たな定番モデル
Jackery ポータブル電源 2000 New:2042Wh/2200W/約17.9kg CTB技術採用で同容量帯最軽量・最小サイズ。ほぼすべての家電が動かせて、複数の家電も同時に動かせるパワフルモデル
Jackery ポータブル電源 3000 New:3072Wh/3000W/約27kg 3000Whクラスで業界最小・最軽量を実現。超大容量でエアコン、電子レンジ、電気ケトルなどの高出力家電を複数同時に動作可能
今回の検証ではONUを接続できなかったように、実際の運用では、1つのポータブル電源ですべてのデバイスの電源を賄うのは設置場所の都合から現実的ではありません。デスクトップPCを使用しているならUPS代わりに使用する、ノートPCを利用しているなら、停電時にもネット回線を利用し続けられるようONUやルーターに接続するなどの取捨選択が求められるでしょう。離れた場所に設置している機器のバックアップには、小容量モデルを複数組み合わせて使うのも一つの手かもしれません。
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保証面でも安心で、Amazon購入なら3年保証、さらに製品登録で+2年の計5年保証が受けられます。これだけの長期保証があれば、普段使いの電源としての導入も安心です。また、Jackeryは全てのバッテリー製品に対して回収サービスを提供しており、将来的な廃棄時の環境負荷にも配慮されています。
アウトドアや災害時の備えとしてではなく、普段使いするポータブル電源をこの機会に導入してみてはいかがでしょうか。停電が日常化しつつある今、ガジェット好きの必需品を守る保険として、Jackery Solar Generator 2000 Newは十分に検討に値する選択肢だと感じます。
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