Googleが最新スマートフォン Pixel 10シリーズを発表しました。
製品構成は昨年同様、無印の Pixel 10、上位版のPixel 10 Pro、サイズが大きいProの Pixel 10 Pro XL、そして折りたたみのPixel 10 Pro Fold。

歴代最大の性能向上を果たしたTensor G5プロセッサを搭載し、被写体と環境を認識して構図や撮影方法を提案する「カメラコーチ」、必要な情報をアプリをまたいで提案する「マジックサジェスト」など、強力なAI機能に対応する点が特徴です。
さらに全機種共通の新機能として、主要Androidスマートフォンで初めて、Qi2規格に準拠したマグネット式ワイヤレス充電技術「Pixelsnap」(ピクセルスナップ)に対応。
Qi2はAppleのMagSafeからマグネット固定の仕様を導入した規格なので、要はPixel 10シリーズは全機種でMagSafe互換アクセサリが使えることになります(サイズ等で非対応のものを除く)。
充電速度は、Pixel 10 / Pixel 10 Pro / Pixel 10 Pro Foldが最大15W。
サイズの大きなPixel 10 Pro XLのみ、最新のQi2.2規格に対応し最大25W充電に対応します。
Google版MagSafeは「Pixelsnap」。純正アクセサリ発売
「Google Pixelsnap」は、Pixel 10シリーズが対応するマグネット式ワイヤレス充電技術の名称。要はAppleの「MagSafe」に対応するGoogle版の呼び方です。
Pixel 10シリーズの全機種対応に伴い、純正アクセサリとして「Google Pixelsnap充電器」「Google Pixelsnap充電器(スタンド付き)」、「Google Pixelsnapリングスタンド」の三製品を用意します。

またPixel 10シリーズの純正ケースも、着けたままPixelsnap / MagSafeが使える Pixelsnap対応です。
「Google Pixelsnap充電器」 (6380円)は、AppleでいうMagSafe充電器。1mのUSB-Cケーブルが一体化しており、マグネットで背面にくっつき、Pixel 10シリーズやQi2.0対応機器を最大15Wで充電できます(Pixel 10 Pro XLは最大25W)。
「Google Pixelsnap充電器(スタンド付き)」(1万1220円)は、製品名のとおりスタンドが付属する製品。

スタンドなしの商品と同一のGoogle Pixelsnap充電器をただのスタンドに取り付けて使う仕組みなので、充電器のみを外して持ち歩くこともできます。
「Google Pixelsnap リングスタンド」(5060円)は、Pixelsnapのマグネットで固定する折りたたみ式スタンド。
縦置き・横置きに対応し、リングを開いて角度を調整できます。

このほかGoogleストアでは、Pixelsnap対応の純正ケースや、各社のケース・アクセサリを販売中。
Pixelシリーズはワイヤレス充電には以前から対応していたものの、MagSafe互換のマグネットでピタリと固定することはできず、使いたければマグネットつきのケースやリングを後付けする必要があったため、標準で対応したのはすばらしいニュース。
MagSafeは充電用だけでなくあらゆるアクセサリが登場したことで、もはやiPhoneとは無関係にさまざまなガジェットを固定する汎用規格となっています。(MagSafe三脚やMagSafeライトetc)。
市販のいわゆるMagSafeアクセサリがPixelシリーズで原則使えるだけでなく、「Google Pixelsnap」対応として製品を展開できることで、広くQi2 / MagSafe互換周辺機器のエコシステム全体にとって、アクセサリメーカーや iPhoneユーザーにも良い知らせです。