Googleは9月に予告していたiOS版ChromeブラウザーアプリへのGemini機能統合の展開を開始しました。
Chromeのバージョン143(143.0.7499.108)へのアップデート後、Gemini機能統合が適用されると、Chromeのアドレスバーの左側にあるGoogleレンズのアイコンが、Gemini風のアイコンに置き換えられ、それをタップすればレンズを使った検索と、「Geminiに相談」する機能を選択できるようになります。
Geminiに相談する機能を選択すると、数秒間4色に光るオーバーレイが開き、現在のページのURLが表示されます。ページのコンテキストを表示したくない場合は、閉じるボタンをタップしてURLを削除できます。このほか、ページの内容を要約したり、このページや類似サイトの情報に基づくFAQを表示したりすることも可能になります。
さらにGeminiを利用した機能としては、複雑なトピックを理解しやすい用に分解して表示したり、 ユーザーが学習中の新分野に関する知識の確認を支援したり、食事制限に合わせてさまざまなレシピを調整したり、いくつかの情報を比較してユーザーの好みに基づいてカスタム化されたアドバイスをするといったことが可能とのことです。
これらのGeminiからの応答は画面上にフロート表示されるため、背後のページもそのままで確認できます。また、右上から新しい会話を開始でき、Liquid Glassのオーバーフローメニューには追加のコントロールが表示されます。iOS版におけるGeminiのインターフェースはAndroid版とほぼ同じになっていますが、Android版のようなデバイスの機種選択機能はありません。
なお、記事執筆時点ではChromeへのGeminiの統合は米国でiPhoneおよびiPad版Chromeが英語で使用されるよう設定されている場合、さらにユーザーがChromeにログインしている場合に使用可の井になるとのことです(シークレットモードでは利用できません)。また、ChromeへのGeminiの統合は段階的に展開されるため、すべてのユーザーがすぐにこの機能を利用できるわけではありません。米国以外への展開もまだ少し時間がかかりそうですので、使いたいと思っている場合は今しばらくの辛抱が必要です。






