アップル、「壁掛けの大画面 iPad」開発中?Echo Show 15対抗のスマートホーム向け製品

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Kiyoshi Tane

Kiyoshi Tane

フリーライター

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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アップル、「壁掛けの大画面 iPad」開発中?Echo Show 15対抗のスマートホーム向け製品

HomePod(第2世代)を発表したばかりのアップルが、さらにスマートホーム向けに複数のハードウェア製品を準備中といううわさが出てきました。

新型 HomePod はスマートスピーカーながら温湿度センサーを搭載するなど、家電製品の制御を意識した製品でしたが、新製品も長らく他社の後塵を拝していたスマートホーム市場のテコ入れ策となる模様です。

アップルの内部情報に詳しいBloombergのMark Gurman記者によれば、そのうち1つは冷暖房や照明などの制御、ビデオの表示、FaceTime通話ができるタブレット製品であり、ハードウェアとしてはローエンド(廉価版)iPadに近いとのこと。磁石を使って壁などに取り付けできるとしており、AmazonのEcho Show 15を彷彿とさせます。

Amazonにも汎用タブレットのFire HDシリーズと、据え置きで家電の制御や通話、情報表示を主とするEcho Showシリーズの2ラインあり、それがEcho Show 15として合流した感がありました。スマートホーム市場で一定のシェアを占めているAmazonを、アップルがお手本としても不思議ではないのかもしれません。

またGurman氏は、アップル社内では通常のiPadよりも大きなスマートホームディスプレイを作る「案について議論した」と伝えています。それ以上の詳細は不明ながら、開発は遅れており、早くても来年以降の発売となる可能性が高いとのことです。

こうした「iPadのようなスマートホーム製品」のうわさはGurman氏を含む複数の情報源がたびたび伝えており、そのたびに細部が少しずつ異なっています。

たとえばiPadとHomePodをロボットアームで繋いだ合体製品、あるいはiPad(既存モデルか新規設計か不明)をスマートディスプレイ化するPixel Tablet的な外付けドックといった具合です。どこかしら一貫性に欠ける印象もあり、アップル社内でも方向性が定まっていない可能性もありそうです。

スマートホームディスプレイの傍ら、Appleは新型のApple TVを2024年前半に向けて準備中とも伝えられています(動画サービスではなく、テレビにつなぐセットトップボックス製品)。もっとも、プロセッサは強化するものの、デザインは現行モデルと同じという、ここ数年のApple TVが繰り返してきたパターンとなるようです。

さらに「Apple TV、HomePod、FaceTimeカメラを1つに統合した」製品の開発も続いているとされています。「続いている」とは、昨年4月からうわさがあり、数ヶ月後にも再確認されたものの、今に至るも進展がみられないからでしょう。

記事では「挫折を味わった」と述べられつつ、作業は「まだ進行中」とされています。 もともと2024年内にリリース予定だったが「タイミングがずれた」とのことで、幻のアップル純正ワイヤレス充電パッドAirPowerのような運命をたどるのかもしれません。


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(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
《Kiyoshi Tane》
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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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