みなさんこんにちは、香港在住の携帯電話研究家、山根康宏です。シャオミは日本で新型スマートフォン「Xiaomi 15T」シリーズを発売しましたが、中国では、ほぼ同じタイミングで「Xiaomi 17」シリーズを発表しました。さっそく深センのシャオミフラッグシップストアへ向かい、見てきました。

このフラッグシップストアは深センの電脳街ではなく、南のほうの「深セン湾」エリアにあります。深セン地下鉄2号線 / 11号線 / 13号線の后海駅から徒歩5分ほどの場所。シャオミの国際本部があるビルで、1Fと2Fがシャオミストアです。今年の7月にオープンしたばかり。

1Fにはシャオミの電動自動車(EV)も展示されています。最新の「YU7」や、今年のお正月に登場した「SU7」のレッドカラーモデルなども拝めます。

スポーツEV「SU7 Ultra」はイエローカラーがお馴染みですが、ほかのシャオミストアではあまり見かけないブルーモデルが展示。

車内に乗り込んでHyperOSで動く車載システムを試すこともできます。

ストアの外にもSU7やYU7が駐車してあり、試乗できます。

フラッグシップストアらしく、スマートフォンだけではなくスマートホーム関連製品も展示。冷蔵庫や洗濯機など大型の白物家電もあります。ちなみに9月24日にミュンヘンで行われたXiaomi 15T発表会では、これら大型家電のグローバル展開も発表。いずれ日本に上陸するかもしれません。

小型家電ももちろん販売中です。

スマートフォンだけではなくノートPCも豊富に展示。訪問した日は国慶節の連休中だったので来客が多かったのですが、ノートPCを物色するお客さんも多くいました。シャオミ製スマートフォンとの連携もシームレスに行えます。

スマートフォンは現行販売機種のほぼすべてを展示。最新モデルXiaomi 17コーナーには「Xiaomi 17」「Xiaomi 17 Pro」「Xiaomi 17 Pro Max」3機種全色が展示中でした。

Xiaomi 17 Pro Maxは注目度が高く、8台ほど展示されていましたが、常に誰かが触っている状況。発売初日の在庫がシャオミストアの全店舗で完売したそうです。本体価格はメモリ12GB、ストレージ512GBモデルが5999元(約12万7000円)です。

Snapdragon 8 Elite Gen 5、6.9インチディスプレイ、7500mAhバッテリ(100W有線、50W無線充電対応)、そしてカメラはフロント5000万画素、リアは広角5000万画素、超広角5000万画素、5倍望遠5000万画素と充実のスペック。

背面ディスプレイは2.9インチで、時計、通知、ウィジェット、カメラが動きます。ここでAIアシスタントが動けば面白いのですが、展示機ではウィジェットのデモしか見れず、背面ディスプレイでどこまでのことができるのかは不明です。

フリップ型スマートフォンのように、背面ディスプレイ(カバーディスプレイ)だけである程度のことができるとより便利だと思うのですが、2.9インチではアプリを動かすにはやや狭いかもしれません。将来的にはシャオミのAIアシスタント「小愛同学」のウィジェットを使わせてほしいもの。

その「小愛同学」はシャオミの中国モデルに搭載されているAIアシスタントで、テキスト、音声、写真からのインプットに反応してくれます。おそらく来年、2026年2月に最上位モデル「Xiaomi 17 Ultra」(仮称)が発表されるとき、Xiaomi 17 Pro Maxのグローバルローンチも行われるでしょう。その時はGeminiがAIアシスタントとして搭載されるはず。

背面ディスプレイでゲームができるカバーも展示されていました。実際にゲームをダウンロードして試すこともできます。ゲームはカバーを付けると自動でダウンロードされます。カジュアルゲームが数本ですが、暇つぶしに結構遊べそうです。こちらのカバーは299元(約6300円)。

2Fはシャオミの提唱するエコシステム「Human x Car x Home」を具象化する展示コーナー。メインはEVで、ここにも「SU7 Ultra」が展示されています。

EV開発の基礎技術も展示。車体フレームの構造や、自社開発したモーターの内部を見ることができます。


EV関連の周辺機器や「Xiaomi Life」ブランドの小物も。

深セン中心部からはやや遠いのですが、香港からここに行く場合は深セン湾の国境から入ればすぐ。地下鉄13号線で深セン湾駅から2駅で后海駅に到着できます。シャオミファンの方は、ぜひ訪問してみてください。
