ようやくBlackBerry復活を感じさせてくれるUnihertz「Titan 2」実機を触ってきた(スマホ沼)

ガジェット スマートフォン
山根康宏

山根康宏

香港在住携帯研究家

  • homepage
  • facebook
  • X

スマホとSIMを求めて世界を取材中。メディアへ執筆多数。海外・中国通信関連の記事や講演承ります。noteや動画配信もやってます。

特集

みなさんこんにちは、香港在住の携帯電話研究家の、山根康宏です。スマートフォン好きな人の中には、QWERTYキーボード搭載デバイスをこよなく愛する人も多いのではないでしょうか。そんなキーボードデバイスマニア向けスマートフォン「Titan 2」がUnihertzから発売になります。

Titan 2はすでにクラウドファンディングで予約が完了しており、現在は出荷待ちの段階となっています。ベルリンで開催されたIFA 2025のUnihertzには、完成版のTitan 2が展示されていました。

Titan 2はまずスクエアな本体がビジネスツールのような高級さを感じさせてくれます。角を立てたデザインは本体のイメージをよりシャープにしてくれます。ディスプレイは4.5インチ 1440×1440ピクセルの正方形で、3200万画素のフロントカメラを内蔵します。OSはAndroid 15、Android 17までのアップデートが保証されています。

チップセットはメディアテックDimensity 7300、メモリ12GBにストレージ512GBという構成。本体サイズは137.8×88.7×10.8mm、約235g。横幅があるものの重量はそれほど重くはなく、片手でも楽に持つことができます。本体左にはアクセントにもなる赤いボタンを2つ搭載、それぞれ好みのアプリを割り当てることができます。

背面はフェイクレザー仕上げで高級感あります。サブ画面は2インチで、時計やウィジェットを表示可能。カメラは5000万画素と800万画素の3.4倍望遠を搭載しています。ビジネスツールやテキスト入力マシンとして使ことを考えれば十分そうですね。なお、バッテリーは5000mAhで33Wの急速充電に対応します。

さて、このTitan 2、その形状から旧BlackBerryの「BlackBerry Passport」を思い起こさせてくれる製品です。BlackBerry Passportの画面サイズはTitan 2と大きさ、解像度は全く同じ。Passportの本体サイズは128.0×90.3×9.3mm、約196gで上下方向がやや短いものの、キーボードは3段です。Titan 2は縦に長い分、4段のキーボードを搭載します。

Titan 2のキーボードはクリック感があり、またキーは窪んだ形状なので1つ1つを誤操作なくしっかりと押すことができます。実際に文字を入力してみると「これぞBlackBerryの再来だ!」と思えるほど、キー入力は快適でした。

Titan 2はUnihertz初のQWERTYキーボード搭載機ではありません。初代モデルとして「Titan」が登場したのは2018年でした。Titanは.6インチ 1430×1438ピクセルのディスプレイを搭載し、それこそ「Passportの再来だ」と話題になったものです。しかし、本体形状はスクエアではなく、しかも153.6×92.5×16.65mmと大きく、重量も約303gと重かったのです。いわばBlackBerry風タフネスキーボードスマホでした。

2021年にはTitanを小型化した「Titan Pocket」を発表。サイズこそ132.5×73.2×16.8mmと縦横は小さくなったものの厚みは増しています。約216gと比較的軽量でしたがタフネス性能も備えた製品であり、BlackBerryの歴代モデルの精錬されたイメージとは異なる方向性でした。

BlackBerryらしさを強く感じさせる製品として出てきたのが2022年の「Titan Slim」。「BlackBerry KeyOne」「Key2」を意識したスリムかつスタイリッシュなボディーで、本体厚は12.75mmとやや厚みがあるものの、BlackBerryスタイルの端末が復活したと感じた人は多かったはず。ただし、キーボードが小型で両指では押しにくいものでした。

今回、満を持して登場するTitan 2は「BlackBerry Passportスタイル」「押しやすいキーボード」「高級感ある仕上げ」に加え、「5000万画素カメラ搭載」さらに「5G対応」です。2025年にBlackBerryが復活したらこんな製品になるだろうと思わせてくれるスマートフォンだと感じました。日本からも多くの人がクラウドファンディングで購入を申し込んでおり、届くのが楽しみな製品であることは間違いないでしょう。

《山根康宏》

※テクノエッジが運営する有料会員コミュニティ、テクノエッジ アルファに加入すると参加できるDiscord内、「スマホ沼」チャンネルにおいて、記事に関する追加情報や山根ハカセとの交流、スペシャル映像をお楽しみいただけます。ほか、生成AIや自作PCに関するコンテンツ、リアルイベントの優先招待などの特典がございます。ぜひ、ご検討ください。

Amazon売れ筋ランキング

山根康宏

山根康宏

香港在住携帯研究家

  • homepage
  • facebook
  • X

スマホとSIMを求めて世界を取材中。メディアへ執筆多数。海外・中国通信関連の記事や講演承ります。noteや動画配信もやってます。

特集

BECOME A MEMBER

『テクノエッジ アルファ』会員募集中

最新テック・ガジェット情報コミュニティ『テクノエッジ アルファ』を開設しました。会員専用Discrodサーバ参加権やイベント招待、会員限定コンテンツなど特典多数です。