7月にグローバルで発表・発売されたNothing初のフラッグシップモデル「Nothing Phone (3)」の日本発売が8月28日に決定しました。予約開始は8月20日~。今回、同社直販と楽天モバイルでの扱いになるとのことです。

Nothing Phone (3)は、見た目からして「普通じゃない」デザインでグローバル発表以来、賛否が飛び交いました。例によって否→賛の流れですが(ネットあるある)、私個人的には初見からデザイン超~気に入っております。

▲なぜって、明らかに“異質”だから
ハカセにグロ版を見せてもらいましたが、透明なガラス越しに見える内部構造とグリッドパターンは、まるでテクノロジーアートのような美しさ。ホワイトとブラック2色展開ですが、どちらも洗練された印象を受けました。

そして新インターフェース、Glyph Matrixですよ。単色LEDで構成された小さな円形ディスプレイに、カスタマイズ可能な通知やバッテリー残量、ゲームなどを表示できる。ドット絵世代のハタチには、ちょっとエモすぎる演出です。

独自AI機能、Essential SpaceはNothing Phone (3a)からの目玉機能。側面のEssential Keyを押すだけでスクリーンショットや写真、音声を記録し、AIが勝手に内容を分析してタイトルや要約をメタデータ化します。Essential Spaceがちゃんと内容を理解し、ToDoリストを作成して通知までしてくれます。私も(3a)から使っていますが、なんだかんだ手放せない機能になっています。例えば、私はよく(週に2回以上とか)音楽ライブや舞台を見に行くのですが、チケット管理が大変なんですよね。情報元も販売元もバラバラだし、よく買い忘れたり、イベントそのものを忘れてしまったり……。

でも、Essential Spaceで管理するようにしたら、予想以上に賢くてやってくれて驚きました。イベントの情報を得たら、とにかくEssential Keyを押しまくればいい。開催日だけでなく、予約開始のタイミングとかでも通知してくれ、めちゃくちゃ便利です……とか褒めまくりつつ、ほかのことには使っていない、すなわち個人的にイベント管理専用ボタンになっているので万人に便利かはまだ未知です。まぁ、何かの役には立つとは思います。ちなみにのEssential Keyにカメラ起動とか、ほかのファンクションを割り当てることは一切できません。

ハイエンドとうたうからには、スペックも抜かりはありません……と書きたいところですが、Eliteじゃないのにハイエンド? という声も海外ではまぁまぁ上がっていました。
SoCはQualcomm Snapdragon 8s Gen 4なので、5万円台半ばのPOCO F7とかと比べると倍以上……あ、まだ価格に触れてませんでしたね。Nothing Phone (3)は、RAM 12GB/ストレージ 256GBモデルが12万4800円、RAM 16GB/ストレージ 512GBモデルが13万9800円となっています(いずれも税込み)。
実際の動作は、問題なくサクサクです。ほかにも6.67インチのAMOLED(1260×2880ドット)、5,150mAhの大容量バッテリー、ワイヤレス充電、FeliCa対応と、価格に見合うかどうかの判断は人それぞれですが、それなりのアドバンテージはあります。
カメラ機能も大幅にパワーアップ。メイン、広角、望遠すべてが50MPになり、光学手ぶれ補正も完備。特に近接撮影とディテール表現が得意で、十分ハイエンドクラスの実力と言えます。

ところで話は飛びますが、最近よくテック製品のプレゼンまとめでメーカーが表示するスライド、アレを業界用語で「弁当箱」って言うのを知ってましたか?

▲Nothing Phone (3)の弁当箱
それから、Nothing Phone (3)と一緒に発表された同社初のオーバーヘッド型ヘッドフォン「Headphone (1)」も日本での発売が決定しています。こちらは同社直販オンリーで、価格は3万9800円(税込み)。40ミリのダイナミックドライバは、イギリスのKEFと共同で音響設計。操作系はタッチパネルを使用せず、すべて物理キーとなっています。実機を試しましたが、操作しやすく、AIによるノイズキャンセリングの効き目も抜群。

▲さすがに夏場の屋外はちょっと熱いけど…
バッテリーは80時間(AAC+ノイズキャンセル使用時は35時間以上)持つので、永遠に持つような錯覚に陥り、ついつい充電を忘れてしまうのですが、5分で2時間分チャージできるという設計になっています。何よりこのカセットテープを思わせるユニークなデザインが、いかにもNothingらしいじゃないですか。

▲Nothing Headphone (1)の弁当箱(乱用)

1つだけ気になったのが、ケースから出した際、アルミ製の本体の角同士がこすれるのが、後々傷にならないか心配なんですよね……。
と、そこで見つけたのが、角っちょ保護フィルムが付属したカセットデザイン部保護フィルム! 私がミヤビックスM谷社長に提案したんだけど(売れたらご馳走してくれるかな…)。

▲カセットデザイン部を綺麗に保護

▲カツカツ当たる音がしなくなるだけでも精神衛生上だいぶよろしい
↓しかし、今いろんな種類のフィルムがあるんどすなぁ……。
¥1,045
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
¥1,393
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
¥1,045
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
¥1,705
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
¥1,705
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
¥1,903
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
いじょ。両機とも8月25日(月)20時~ ハカセとのスマホ沼月例配信で両実機をお見せする予定ですので、よろしかったらぜひご覧くださいまし~。


