Nothingから登場した「CMF Phone 2」は4万円台前半ながらFeliCaも搭載するコスパの高さで話題です。しかし、特徴はそれだけではありません。初代モデル「CMF Phone 1」同様、背面右下のネジ部分を外してアクセサリーを取り付けることができる「簡易合体式スマホ」でもあるのです。

これと似たギミックを搭載したスマートフォンが海外で登場しました。オランダFariphoneの新製品「Fairphone (Gen. 6)」です。Fairphoneの「フェア」の意味はフェアトレードで、フェアトレード認証やリサイクル素材を使用しています。

本体は自分で分解でき、スペアパーツを購入して自己修理が可能になっています。

Gen. 6の名前からわかるように本モデルは6世代目の製品となりますが、シリーズ初の機能として搭載されたのが背面の交換・装着可能なアクセサリー類。まず、ネックストラップは背面のネジを交換して取り付けられます。


また、背面カバーの下部側を外すことで、さまざまなアクセサリーを取り付けられます。これはCard Holder。プレートにカードフォルダーがついており、それを付け替えます。

落下防止用のFinger Loop。今後もいろんなアクセサリーが出てきそうです。

本体を保護するProtective Caseは、これらアクセサリーに干渉しないように背面下部が開口しています。

側面にある黄色いボタン、気になりますよね? これもFairphone (Gen. 6)から採用された新しい機能で、ライムスイッチと呼ぶこのボタンを下にスライドさせると「Moments」モードにはいります。このモードはシンプル機能に特化したUIとなり、使いたいアプリを5個だけテキストで表示可能。通常の通知がオフになり、食事中や集中したいときなどネットの世界から一定の距離を置くことができます。

Fairphone (Gen. 6)のスペックはチップセットがクアルコムSnapdragon 7s Gen 3、メモリ8GB+ストレージ256GB、カメラは広角5000万画素と超広角1300万画素、4415mAhバッテリーは33W充電に対応し、もちろん交換可能です。OSはAndroid 15で8世代のメジャーアップグレードに対応予定。価格は550ユーロと結構しますが、数年間買い替えず自分で補修しながら使い続けることを考えた製品となっています。日本で発売される可能性はほぼなさそうですが、合体できるアクセサリーなどのアイディアは楽しいですし、ぜひほかのメーカーも取り入れてほしいですね。
