みなさんこんにちは、香港在住の携帯電話研究家、山根康宏です。先日購入したXperia 1 VII オーキッドパープル(香港版)を使い始めていますが、静止画の撮影性能では超広角カメラの画質がXpria 1 VIよりも大幅に向上したのを実感しています。1200万画素から4800万画素へと画質が上がったことで、暗所撮影などもより強くなっています。またマクロ撮影の距離も5cmに縮まりました(Xperia 1 VIは7cm)。ということで、いくつか撮り比べてみました。

まず、Xperia 1 VIIを使っていて感じるのはシャッターボタンが大型化されたことで、より押しやすくなっています。私は透明TPUケースを付けているのですが、ケース越しだとXperia 1 VIはボタンが小さいのでかなり強く押す必要があり、指先にボタンが食い込むようでやや痛かったのです。ケース無しだとそこまで気にならないのでしょうけれどね。写真で見るとTPUケースのシャッターボタンはどちらも同じ大きさですが、下のXperia 1 VIはボタン部分越しに本体のボタンがより細く小さいことがわかります。

両者の超広角カメラの撮影比較は、まず曇り空の下で撮影してみました。どちらもカメラモードの0.7倍でそのまま撮影しています。こちらはXperia 1 VIで撮影。天気が良くないとはいえ、実際より若干暗く写っている感じです。

同じ曇天で、Xperia 1 VIIで撮影。かなり明るく写っています。4800万画素→1200万画素のピクセルビニングの効果がよく出ているのでしょう。おそらく光が十分ある明るい晴天下ではここまでの差はでないと思うのですが、コンディションの悪い環境では超広角カメラが高画質になったメリットを感じられるわけです。

続いて室内で撮影。窓から外の明かりが入る、やや逆光気味での撮影です。こちらはXperia 1 VI。

同じ構図でXperia 1 VIIで撮影。まず窓の外の建物の窓が奥の方までよく写っています。また機関車のボイラーはこちらが若干明るく写っており、Xperia 1 VIのほうが落ち着いた黒い表現のように見えます。しかし、実際はこのボイラーに室内の光が当たっており、このXperia 1 VIIの写真が目で見た状態なのです。

別の位置からXperia 1 VI。

こちらのXperia 1 VIIは同様に全体に明るく白っぽくなっていますが、これも外の光が当たっているため実際はこのように見えるのです。写真としての仕上げはXperia 1 VIの引き締まったほうがいい感じですが、これはあくまでも被写体がこのような色だったということで、カメラ性能とはまた別の話です。

続いて夜景です。Xperia 1 VIで撮影。

Xperia 1 VIIで撮影。道路の表面など、こちらのほうが明るいです。

また、細かい描写もXperia 1 VIIのほうが再現性が高く、葉や奥の建物の上部のライト部分などに差がみられます。

最後にマクロの差。Xperia 1 VIの最短撮影距離は7cm。

Xperia 1 VIIなら5cm、ここまで寄れます。両モデルとも超拡大撮影ができるテレマクロを搭載していますが、日常的にはこちらのマクロ撮影のほうをよく使うでしょう。物撮りや食事撮影時などにマクロ性能の差の大きさを実感するはずです。

このようにXperia 1 VIIの超広角カメラはしっかりと進化しており、広角以外の撮影シーンでも満足いく撮影結果が得られるでしょう。