MetaがQuest 2を大幅値上げ、3万7180円が8月から約6万円。製造・出荷費用上昇を挙げる

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Ittousai

テクノエッジ編集長。火元責任者兼任 @Ittousai_ej

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MetaがQuest 2を大幅値上げ、3万7180円が8月から約6万円。製造・出荷費用上昇を挙げる

MetaがVRヘッドセット Quest 2の大幅値上げを予告しました。

従来価格は128GBモデル3万7180円のところ、8月以降は新価格5万9400円へ(差額2万2220円)。256GBモデルは従来価格4万9280円から、8月以降は新価格7万4400円で販売します(差額2万5120円)。価格はいずれも税込み。周辺機器も同様に値上げします。

Metaは今回の値上げについて、製品を製造・出荷するコストが上昇するなかで、今後もVR業界を発展させるための研究やソフトウェア開発者への投資、新製品開発を継続するための調整と説明しています。

なお、米ドルでは128GB 299.99ドルが新価格399.99ドル、256GBが399.99ドルから新価格499.99ドルへとそれぞれ100ドルの値上げ。為替レートを反映して日本円では値上げ幅が大きくなっています。

一方この急な値上げ(予告)への緩和措置として、2022年8月1日から12月31日に Meta Quest 2 を新規購入した場合、人気ゲーム Beat Saber を無料で配布する施策もあわせて発表しました。(これまでBeat Saber を購入したことがないアカウントでデバイスをアクティベートする必要あり)。ゲームBeat Saber の価格は2990円。

Metaが Quest 2を発売したのは2020年10月。当初の価格は64GBモデル 299ドル、128GBモデル399ドルで、初代 Quest から大幅に性能を向上させつつ価格を下げての発売でした。その後はストレージ倍増で価格据え置きの実質値下げも実施しています。

なお Meta は年内に Quest にない新機能を備え性能を向上させたハイエンドVRヘッドセット Project Cambria の発売を予定しており、さらにその後には Quest シリーズの新世代モデルも計画しています。

カンブリアはもともとハイエンド製品として高価になることが予告されているうえに、今回の Quest 値上げの理由からは特に安くする理由はなく、おそらくは値上げ後の Quest 2 が割安に思える価格になるはずです。

その後の Quest 3 (仮) についてはまだかなり先になると考えられるため、その時点の世界情勢や部品調達・製造の費用がどうなっているか、また国内価格としては為替レートがどうなるか等はまったく分かりません。

Metaが予告した値上げは8月からのため、現在は公式サイトのストアでも値上げ前の価格で表示していますが、当然のようにどちらもモデルも在庫なし。

確実に2万円以上上乗せで売れる商材になることを発表したも同然なので、ほかの小売店でも見つけづらくなっています。

《Ittousai》
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