さあ、AIに歌ってもらいましょう。「Intelがハイパースレッディングやめるってよ」「AMDはもうSMTをやめるなんていわないよ絶対」(西川善司)

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西川善司

テクニカルジャーナリスト。東京工芸大学特別講師。monoAI Technology顧問。IT技術、半導体技術、映像技術、ゲーム開発技術などを専門に取材を続ける。スポーツカー愛好家。

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今から2年前。2024年に、2つのCPUメーカーは、その基本動作アーキテクチャの方針をがらりと変えてきました。

それは、同時マルチスレッド(SMT:Simultaneous Multi-Threading)についてIntelは開発コードネーム「Lunar Lake」(Intel Core Ultra 200Vシリーズ)から終了の方針を打ち出したことでした。

同時マルチスレッド……というよりも、ハイパースレッディング(あるいはHTテクノロジー)というインテル用語の方が一般ユーザーには浸透しているかもしれません。

なにしろ、Intelは、2002年リリースのPentium 4(開発コードネーム:Northwood)時代からその運用を始めていましたから。

ちなみに、ハイパースレッディング/SMTとは、1つのCPUコアが、2つ分のCPUとして動作できる機能のことです。

もともと、CPUには1コアあたりに、たくさんの演算コアが搭載されています。それらを同時並列利用するために、スーパースカラ実行やアウトオブオーダー実行というアーキテクチャが搭載されていましたが、当時の半導体技術では、それらを効果的に動かせられませんでした。

そこで、当時のインテルは、1つのCPUコアで2つ分のCPUスレッドの動作ができるハイパースレッディング技術を投入することで、Pentium 4のCPUコアに搭載した多くの演算器の利用効率を上げることを狙ったのでした。

20年ほど時間が進んだ現代。

半導体技術の劇的な進化の末、CPUアーキテクチャも強烈に発展。

ソフトウェア技術も発展しました。

コンパイラがスーパースカラ実行を効果的に動かせるコードを吐くようになり、実行時もアウトオブオーダー実行が頻発できるよう、依存関係のない命令の組み合わせを探し出して、その実行順をリアルタイムに並べ替えられるリオーダーバッファーも長大化しました。

そこで、インテルは、「もう、ハイパースレッディングは要らないか。俺たち、Eコアもあるし、ハイパースレッディングのおかけでシングルスレッド性能が下がるしな」という判断を下しました。

しかし、これに対しAMDは「いや、俺たちはSMTを続けるよ。マルチスレッド性能はそっちの方が高く維持できるからね」という逆の方針を打ち出しました。

2社のこの対照的な決断を歌にしたのが、今回の2曲です。

歌詞の元ネタとしては、紙媒体の日経パソコン向けの寄稿記事、ITmedia PC USERのLunar Lake詳解記事がベースになっています。

インテル側サイドの叫びは、男性アイドルと女性アイドルに日本語で歌ってもらいました。

曲名は「♪Intel。ハイパースレッディングやめるってよ」です。

AMD側の叫びは、比較的珍しい男性ラッパーと女性ラッパーのデュエットユニットに歌ってもらいました。

曲名は「AMD'll never say they won't do SMT again.」(邦題:AMDはもうSMTをやめるなんていわないよ絶対)です。

《西川善司》

西川善司

テクニカルジャーナリスト。東京工芸大学特別講師。monoAI Technology顧問。IT技術、半導体技術、映像技術、ゲーム開発技術などを専門に取材を続ける。スポーツカー愛好家。

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