マイクロソフトは、Windows上でローカルAIを実行するための基盤となる「Windows ML」の正式版リリースを発表しました。
GPUやNPUを抽象化しAIモデルを実行
Windows MLは、AMD、Intel、NVIDIA、QualcommなどのCPUやGPU、NPUなどのハードウェアを生成AIの実行に最適化し、Execution Providerと呼ばれるエンドポイントとして抽象化する機能を備えています。

その上でWindows MLは、「ONNX形式」と呼ばれる学習済みAIモデルの共通フォーマットを実行するランタイムとして機能します。
ONNX形式はPyTorch、Tensorflow/Keras、TFLite、scikit-learnなどさまざまなフレームワークで採用されています。
マイクロソフトによると、現在アドビやマカフィー、Topaz Labs、Wondershareなどが、Windows MLを用いたローカルAIを活用したアプリケーションの機能を開発中。
Windows MLはWindows App SDKのバージョン 1.8.1以降にバンドルされ、Windows 11 24H2以降のWindows PCで利用可能です。
この記事は新野淳一氏が運営するメディア「Publickey」が2025年10月1日に掲載した『Windows上でローカルAIの実行基盤となる「Windows ML」正式版に。CPU/GPU/NPUなどのハードウェアを抽象化した上でさまざまなAIモデルを実行』を、テクノエッジ編集部にて編集し、転載したものです。