WindowsのローカルAI実行基盤「Windows ML」が正式版に。CPU/GPU/NPUなどのハードウェアを抽象化しONNX形式AIモデルを実行

テクノロジー AI
新野淳一

ITジャーナリスト/Publickeyブロガー。IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。

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マイクロソフトは、Windows上でローカルAIを実行するための基盤となる「Windows ML」の正式版リリースを発表しました

GPUやNPUを抽象化しAIモデルを実行

Windows MLは、AMD、Intel、NVIDIA、QualcommなどのCPUやGPU、NPUなどのハードウェアを生成AIの実行に最適化し、Execution Providerと呼ばれるエンドポイントとして抽象化する機能を備えています。

その上でWindows MLは、「ONNX形式」と呼ばれる学習済みAIモデルの共通フォーマットを実行するランタイムとして機能します。

ONNX形式はPyTorch、Tensorflow/Keras、TFLite、scikit-learnなどさまざまなフレームワークで採用されています。

マイクロソフトによると、現在アドビやマカフィー、Topaz Labs、Wondershareなどが、Windows MLを用いたローカルAIを活用したアプリケーションの機能を開発中。

Windows MLはWindows App SDKのバージョン 1.8.1以降にバンドルされ、Windows 11 24H2以降のWindows PCで利用可能です。


この記事は新野淳一氏が運営するメディア「Publickey」が2025年10月1日に掲載した『Windows上でローカルAIの実行基盤となる「Windows ML」正式版に。CPU/GPU/NPUなどのハードウェアを抽象化した上でさまざまなAIモデルを実行』を、テクノエッジ編集部にて編集し、転載したものです。

《新野淳一》

新野淳一

ITジャーナリスト/Publickeyブロガー。IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。

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