中古スマホ屋さんがひしめく台湾のビル、東協廣場で掘り出し物を物色してきた(スマホ沼)

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山根康宏

山根康宏

香港在住携帯研究家

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みなさんこんにちは、香港在住の携帯電話研究家、山根康宏です。COMPUTEX TAIPEI 2025の取材で台湾に1週間滞在しましたが、その間に「大台北圏」に次ぐ人口2位の都市、台中市にあるスマートフォンの中古ビルを訪問し、掘り出し物を探してきました。

台中の台湾国鉄駅すぐそばにある雑居ビルが今回の目的地。台中は主に東南アジアからの労働者が多く働く街でもあり、そんな彼ら・彼女らが週末を過ごすために東南アジア系のレストランやスーパー、また安い衣料品店などが入ったビルがあります。そして人が集まるところに必ずあるのがスマートフォンの中古店。

スマートフォンの中古と聞くと、最新モデルが定価より安く売っているかも? と思う人が多いでしょうけれど、そもそも中古品というものは新品を使った人がそれをお店に売りに来ることで生まれる商品。また、日本では家電量販店などの安売りモデルを転売して利益を得るといったこともできますが、海外ではそのような売り方はほとんどありません。所得の高い人が集まる場所でもない台中であり、ここに集まる中古スマートフォンはミドルレンジやちょっと古い製品ばかりです。

もちろん、新品も売っていますが、売れ筋は日本円で2万円から3万円程度のミドルレンジが中心。

台中のビルはこのような商品が集まる場所ですが、毎回、訪れるたびになにかしら面白いものが見つかるので、台湾を訪問するたびにいつも台中に行くようにしています。なお、スマートフォン屋は土・日しかオープンしていない店が大半です。

今回の掘り出し物は、vivoが2018年末に発売した変態スマートフォン「vivo NEX Dual Display」。名前からわかるように表面だけではなく裏面もディスプレイの両画面スマートフォンです。このモデルは台湾で正規に販売されたこともあり、台湾の中古スマートフォン市場の中でも比較的メジャーな変態。

Snapdragin 845、6.39型+5.49型デュアルディスプレイ、1200万画素カメラ、3500mAhバッテリといにしえの性能ですが、コレクションとして買ってその方面のマニア同士で見せ合うように最適かも。

こちらはOPPOのFindシリーズ。「Find X」は2018年に日本でも発売されましたが、本体上部からカメラがモーターで収縮するモデルです。当時はこのギミックがちょっとしたブームで、さまざまなメーカーが同種の製品を出しました。

ビルに入っているスマートフォンショップは20店舗程度。中古品で一番多いのはやはりiPhoneで、Galaxyシリーズもそこそこあります。さらにシャオミ、OPPO、vivoと続き、地元メーカーであるASUSやHTCは、意外と見かけません。また、古いファーウェイ、「P30」あたりの中古も流通していました。中古品の流通量は台湾で販売された製品数に比例するのでしょう。

最近の台湾は中古スマートフォンを販売する専門のチェーン店が増えており、大きなショーケースに多数の中古品を並べて販売しています。ビル内にも同様の売り方をしている店があり、こちらなら1店舗でかなりの数の中古品を物色できます。

台湾なのに東南アジアのショッピングビルの雰囲気を味わえる東協廣場、スマートフォン好きな人はぜひ行ってみてください。

《山根康宏》

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