みなさんこんにちは、香港在住の携帯電話研究家、山根康宏です。OPPOの世界最薄折りたたみスマートフォン「Find N5」は、その薄さをスポイルさせないためにもケースを付けずに裸で運用したいもの。

とはいえ、傷は心配ですよね。そんなユーザーのために製品パッケージにはケースが1つ付属します。ただ、困った点が……。

このケース、ヒンジ部分もカバーするのですが、背面側しかないんですよね。まあ、机の上に置いたり手で握っているときに傷がつきやすいのは背面側かもしれませんが、表が丸出しなのも心配です。せっかく付けてくれるのなら表面もと思いますが、OPPOとしては、それはサードパーティー製でという考えなのでしょうか。

気になるのが本体の開閉時。私はスマートリング(サムスンのGalaxy Ring)を指にはめていますが、本体を開くたびリングがカバーディスプレイ側に当たり、ディスプレイやフレームにダメージを与えないか気になってしまいます。

そこでケースを探しに中国・深センの電脳街へ行きました。

問屋ビルがあるのでFind N5のケースも探し放題、とはいえなかなかいいケースに出会えません。Find N5の薄さを守りつつも本体を保護できる、あるいは本体をしっかりカバーできるケースが欲しいのです。そのため、透明樹脂製のケースは却下。意外とサイズが厚くなるうえ、カバーディスプレイ側のベゼル部分が貧弱ですぐ割れてしまいそうだからです。
一番安心できる、アラミド繊維ケースを見つけました。ケースビルにはアラミド繊維ケースの専門店がいくつかあり、特に折りたたみスマートフォンを守りたいユーザーが多いことから、新しいモデル向けにもすぐに製品化してくれます。

さすがアラミド。Find N5の閉じたときの厚みは8.9mmなので、アラミド繊維ケースを付けても一般的なスマートフォンの厚みとほとんど変わりません。価格は240元(約4800円)。深センで売っているケースとしては高額なほうですが、逆に言えばちゃんとした製品ということです(安いアラミド繊維“風”ケースもよく見かけるますが、強度は全然ありません)。

カバーディスプレイ側も本来は内側の両面テープで貼り付ける構造なのですが、テープ無しでもしっかりはまり簡単には外れません。アラミド繊維ケースは作りが固めなのでヒンジ側の薄いベゼル部分も簡単に曲がったりしないのです。これが透明樹脂製ケースだと簡単に曲がってしまうのです(結果、折れる)。

もう1つ、予備で購入したケースがこちら。樹脂製ですが、がっちりとFind N5をカバーしてくれるタイプです。このケースは背面にMagSafe兼落下防止リングを備えています。こちらの価格は25元(約500円)。

表側は透明プラでディスプレイ面を全面的にカバー。これを付けるとスタイラスでの手書きがほぼできなくなるものの、ちょっと強めに何かがぶつかってもディスプレイが割れることはなさそうです。

普段はアラミド繊維ケースを使い、展示会取材時など片手で複数のスマートフォンを持ったりカバンに乱雑にしまうなんてことが多い場面ではこちらの樹脂製ケースを使う、という使い分けが私には良さそうです。

本当は、せっかく薄い折りたたみスマートフォンなので裸で使いたいですが、本体価格が高いだけに不安ですからね。付属のケースが満足できるものになってくれたら一番なのですが……。