QWERTYキーボード搭載iPhoneケース「Clicks Creator Keyboard」をCES 2024で体験、打ち心地は良好。画面なしのキーボード付きタブレットも(山根康宏)

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山根康宏

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QWERTYキーボード搭載iPhoneケース「Clicks Creator Keyboard」をCES 2024で体験、打ち心地は良好。画面なしのキーボード付きタブレットも(山根康宏)
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CES 2024では様々な新製品を見つけましたが、普段からスマートフォン関連を追いかけている筆者が最も気になったのがClicksのQWERTYキーボード搭載iPhone用ケース「Clicks Creator Keyboard」。ぱっと見るとアイディア先行のジョーク製品と思うかもしれませんが、キーボードの使い心地は良好。各キーそれぞれがしっかりと押せ、実際に数百文字の文章を書いてみましたがほぼミスタイプ無く入力できました。日本語入力も可能で原稿を書くのにも使えそうです。


もちろんこのデザインはBlackBerryをインスパイアしているはずです。筆者もBlackBerryを使っていた過去がありますが、ソフトキーボードとは違う「文字を打っている感」が指先だけではなく頭脳の思考に心地よく、人間の指先というのは触感を味わうためにあるものだ、なんて思ってしまいます。

iPhone 14 Pro用とiPhone 15 Pro用は139ドル、iPhone 15 Pro Max用は159ドル。日本語入力はフリック入力に勝るものはないかもしれませんが、両手でiPhoneを抱えるように持って画面に向かい両親指でポチポチと文字入力するからこそ生まれる文章があるかもしれません。

CES 2024ではもう1つ気になるキーボード端末がありました。Androidタブレットの「Spacetop」です。こちらはキーボード付きのタブレットやノートPCをより持ちやすく、なおかつ大画面を使えるようにした製品です。といっても本体はキーボード部分のみ。なぜかグラスがつながっています。一体どんなデバイスなんでしょう?

これは実際に使っている姿を見たほうがわかりやすいでしょう。

このようにキーボード部分にタブレットが内蔵されており、ディスプレイの代わりにARグラスが接続されているというわけ。ARグラスはXreal Lightsをカスタマイズしたものとのことで片眼1080p、100インチ相当の表示が可能で最大6画面を同時に表示できるとのこと。使っている人の表情を見ると楽しそうであり、またしっかりと仕事もできている様子がうかがえます。

筆者も実際に使ってみましたが検索や文章入力など、ある程度の作業をこなすことは十分できました。これでビデオ会議などをやってみたいもの。率直な感想として、ARグラスはVRグラスのように大きく重くないので、長時間かけつづけていられそうです。こちらもネタ商品のようでビジネス用途に実際に販売されています。価格を聞くまで「ぜひ買いたい!」と思ったほど。

ただ、価格は2190ドル(約32万4000円)とかなりします。これはターゲットユーザーがB2B向けなのでしょう。チップセットがQualcomm Snapdragon XR2、メモリ8GB、ストレージ128GBというスペックからすると割高感があるものの、現状でこれとほぼ同じシステムを組むことは難しいでしょう。タブレットにARグラスを接続してもキーボードがありませんし、ノートPCにARグラスを接続すると、今度はPCのモニタが邪魔です。価格をとやかく言ったところで、メーカーが本気で販売しているのですから一定の需要があるのでしょうね。なお5Gモデム内蔵で単体で通信できるのはいいところ。個人的にはWi-Fi版も出して少し安くしてくれないかなと思ってしまいますが。

というわけで、CES 2024で見つけたキーボード端末はこの2つだけでしたが、CESが終わった後でこんな製品がアナウンスされました。

Minimal Phoneという製品で、ディスプレイは電子ペーパー、QWERTYキーボードを搭載しています。Phoneというからには4Gか5Gに対応し通信も可能でしょう。OSはMinimalOS。それ以外の情報は現時点では不明です。

ベースOSがAndroidならAndroidアプリを入れてある程度使えそうですが、ミニマリスト向け端末ということで必要最小限のことしかできないようなOSになっている可能性もあります。また電子ペーパーディスプレイですから写真や動画を見るのは得意ではありません。メッセージ、メール、電子ブックあたりを使うテキスト中心のビュワー&文字入力端末という位置づけになるのでしょう。

CES 2024で見かけた「Clicks Creator Keyboard」も「Spacetop」もコンセプトは全く異なる製品、このMinimal Phoneもカテゴリの異なる端末です。このような端末が続々登場しているということは、2024年はさらに未知なるキーボード端末が出てくる年になるのかもしれません。


この記事は、テクノコアが運営するメディア「技術の手帖」掲載の記事をテクノエッジ編集部にて編集し、転載したものです。

《山根康宏》

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