Nothing、お手ごろ価格のサブブランド「CMF by Nothing」発表。まずスマートウォッチとイヤホンを2023年内に発売予定

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Kiyoshi Tane

Kiyoshi Tane

フリーライター

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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Image:Nothing/YouTube

英国発の新興デジタル製品メーカーNothingは、手頃な価格なサブブランド「CMF by Nothing」を立ち上げることをYouTube動画で発表しました。

Nothingのカール・ペイCEOは、最新の「Community Update」(会社の近況報告)ビデオで、サブブランド「CMF by Nothing」は「より良いデザインをより買いやすくする新製品群」を提供することが目的だと語っています。

Nothingブランドからの「大きな前進」とされるCMFへの言及は、動画の8分50秒辺りからです。

このCMFは「Color(色)、Material(素材)、Finish(仕上げ)」の頭文字をとったもの。ちなみに「CMF」はモノの表面を構成する3要素として使われている言葉であり、それに特化した「CMFデザイナー」を役職とした企業もあります。

メインブランドNothingとCMFとの違いは、Nothingのキーワードが「デザインの革新」「プレミアム」「最新テクノロジー」であるのに対して、CMFは「クリーンデザイン」「買いやすさ」「信頼できる品質」とのこと。ペイCEOは動画内で「accessibly priced」つまり「買いやすい価格」と明確にしています。

要はNothing=エッジで相対的に上の価格と、CMF=シンプルでお手ごろ価格、という対比のようです。

ペイCEOによれば、CMFブランドを冠した製品は最初の製品は年内に発売予定。まずはスマートウォッチとイヤホンをローンチする予定とのこと。どちらも、詳細は今後数か月のうちにCommunity Updateで報告すると予告しています。

また、「CMF by Nothingは、Nothing社内の別チームにより運営されており、主要製品に支障をきたすことはありません」とも述べています。

Nothingは創業から数年にすぎませんが、すでにスマートフォンではNothing Phone(1)とNothing Phone(2)、ワイヤレスイヤホンでもNothing Ear(1)とNothing Ear(2)をそれぞれ2世代も発売。その上にサブブランドまで加わって社内開発リソースは大丈夫か、という外野の懸念を払拭するためかもしれません。



リーカーのMukul Sharma氏は、Nothingが数ヶ月前に「CMF By Nothing」という商標を申請しており、今年6月にはモデル番号「D395」という製品について、スマートウォッチのカテゴリーでインドのBIS(標準規格)認証を取得したと報告していました。

またペイCEOは、2023年初めに「スマートウォッチのことを学ぶためにサムスンのGalaxy Watch5 Proを手に入れたが、何に使えばいいのか分からない……なんだか使い道がない感じ?スマートウォッチって何に使ってる?」と述べていたことがあります。


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《Kiyoshi Tane》
Kiyoshi Tane

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フリーライター

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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