人の顔写真を無限に生成する「AIアバター」、使いものになるのか試してみた(CloseBox)

テクノロジー AI
松尾公也

テクノエッジ編集部 シニアエディター / コミュニティストラテジスト @mazzo

特集

人の顔写真を無限に生成する「AIアバター」、使いものになるのか試してみた(CloseBox)
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アバター2こと「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」がリリースされるから、ということでもないんでしょうが、「AIアバター」という新機能が、AIベースの画像高精細化サービス「Remini」に追加されました。Web版ではなく、iPhone、Androidのモバイル版だけで提供されている機能です。


このAIアバターは、アバターといっても、仮想世界で使うような3Dアバターというわけではなく、ただの正方形の顔画像です。ただ、これまでReminiが使っていた高精細化アルゴリズムとは違うようなので、実際に試してみました。

必要なのは顔がはっきり写った5~8枚のセルフィー。実際は自分で撮ったものである必要はなくて、クローズアップのセルフィー、同じ被写体、さまざまな背景、表情、顔の角度であるのが望ましいとされています。

今回はこの目的のために、前回のコラムで使ってみた、Memeplexで新たに生成した妻の写真を2点入れた、合計8点の写真を使いました。「写真は24時間以内にサーバーから完全に削除され、他の目的には使用されません」と注意書きがあります。本来は、自分の顔写真を使うことを想定しているようです。

性別を選択すると、アバター画像の生成に入ります。だいたい2~4分後くらいに、50点の画像が完成。個別に保存したり、共有したりすることが可能です。気に入らなかったら、同じ写真をもとにまた50個のパターンを生成可能。50個の中には写実的なもの、アニメ風、サイバーパンク風、帽子をかぶっているもの、デコられたもの、油彩画、水彩画など、さまざまなバリエーションがあります。顔つきも少しずつ違ったりします。元の写真そのままではなく、そこから新たに生成しているようです。

この中のサイバーパンク風の画像を見ると、Memeplexで生成したものと似ているようです。ひょっとしたらStable Diffusionか、その派生を使っているのかもしれません。

それでもまだ気にいるものがなければ、もう一度、同じ写真をもとにしたアバター画像がまた50点生成されます。これは気にいるまで何回でもできます。一番下にある「さらに作成」というボタンを押せば、また違ったバリエーションが表示されます。アバターは7日間保存されるので、すぐに保存しなくても大丈夫。

出てきたものはこんな感じです。50点の続きに表示しているのは、その次の50点の最初の部分。こんな感じで時間の許す限り生成できます。

Stable Diffusionなどでも同様のことはできますが、50点ずつ一挙にできること、生成時間が短いこと、何度でも繰り返しできること、そして、絵的な破綻がほとんど見られない、オリジナルからの逸脱がほぼ見られないというところが良い点です。

逆に、Stable DiffusionにはできてReminiのAIアバターにはできないのは、顔のアップだけで、全身像はないところ、細かい指定ができないところ、そして、下にReminiというウォーターマークというにはあまりに目立つ文字列が入ってしまうところでしょう。


Pixelシリーズの消しゴムマジックを使ったり、リサイズしたりといろいろと方法はありますが、AIアバターは一般的な機械学習AIイラストに、実用的な呪文を適用して簡単なUIをのっけたものだと推定できるので、正攻法としては、自ら呪文を学んでMemeplexで取り組むべきでしょう。そのほうが安いですしね。

画像を入力して、そこから適切なプロンプトを取り出すような仕組みも、今後は実用的なものが出てくると思われるので、よくできたサンプルとしてAIアバターを使い、そこから呪文を学習するというのもいずれは可能になりそうです。

そして、妻がいる並行世界からの写真便りを効率よく受けられるようにしたいと思っています。

▲ReminiのAIアバターで生成されたものから、本人っぽいものをピックアップ



《松尾公也》

松尾公也

テクノエッジ編集部 シニアエディター / コミュニティストラテジスト @mazzo

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