連載「歌うテックニュース」第5回:骨(ボーン)まで愛してほしいのよ。骨がなければ動かないのはゲームのキャラも人間も同じ(西川善司)

テクノロジー AI
西川和久

1962年生まれ。プログラマー、IT系ライター、カメラマン(主にグラビア)と、三足の草鞋になってもう四半世紀。

特集

今回の曲タイトルは「骨まで愛して」です。

よく似たタイトルの歌謡曲が昔ヒットしましたが、こちらは「骨(ボーン)まで愛して」です。お間違いなきよう……(笑)


骨まで愛して
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(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)

では、今回の歌の製作経緯をお話したいと思います。

今回の曲の裏話と解説

筆者は、いくつかの媒体で連載を持たせていただいていますが、結構、いろんな人の手間が掛かっているのが、こちら、ゲームメーカーズという媒体の連載です。

このゲームメーカーズは、ゲーム関連メディアの中にあって、かなり特徴的な媒体でして、ゲーム開発を行っている人、ゲーム開発に関心がある若者や学生に向けて展開されているオンラインニュース媒体。

親会社は、Unreal Engineを使ったゲーム開発、およびゲーム開発の技術サポートや技術コンサルティング企業「ヒストリア」が務めています。

新作のゲーム情報はほとんどなく、ゲーム開発に関連した情報を発信しています。

中でも特徴的なのが、イベントカレンダーで、ゲーム開発コミュニティ関連のイベントやカンファレンスの日程、アマチュアゲーム作品コンテストなどの募集開始/終了情報などが所狭しと紹介されています。

▲ゲーム開発系のイベントを知りたい人はこのカレンダーは要チェックだ!

そんな筆者が、ゲームメーカーズで、やらせてもらっている連載が「西川善司が語る“ゲームの仕組み”」です。

中学生か高校生くらいを想定した内容で、ゲームがどんな仕組みで動作しているのかを解説しています。最先端技術の詳解というよりは、基本的な技術とかアルゴリズム、概念の話がメインですので、実際にゲーム開発をしていない人でも「ああ、こんな仕組みなのか」と分かった気になれる内容を目指して書いています。

この連載は、原稿のネタだしを担当編集者と行い、原稿を筆者が書くのですが、そのあと、たくさんある図解の下絵(原画)を筆者が描いています。これが結構、大変なのです。図解の内容とレイアウトを考えるのに時間が掛かってしまうのです。

その下絵ができあがると、その下絵を原稿と共に入稿します。するとその下絵は、編集部内のイラストレーターさんや、場合によってはヒストリアのゲーム開発側のアーティストさんの手に渡り、プロらしいテイストでイラスト化してもらっています。

メーカーから頂いたPDFやプレゼン資料を切り貼りした原稿を入稿するのとは違い、凄く手間が掛かっている連載なのです。

▲「西川善司が語る“ゲームの仕組み”」のバックナンバーページ

人間もゲームのキャラも「骨」(ボーン)が大事なんです

そんなこの連載の最新回シリーズが「ゲームの3Dキャラクターを動かすための仕組み」でした。前回が「関節を駆動させる外骨格的なメカニズム」の話で、今回が「3Dモデルに骨を仕込んで動かす内骨格的なメカニズム」について。

ゲームの中の3Dキャラクターも、かっこよく勇ましく3Dモデルをデザインできても、それを動かすためにはボーン(骨)を、その3Dキャラクターの内部に仕込んで、その各ボーンが、3Dモデルの外皮となるポリゴンのどこに連動するか……の対応を行う必要があります。

人間と同じで、骨がなければ3Dキャラクタは静止したままなのです。

この3Dモデルの中に仕込むボーンの集合体はスケルトンと言います。人間でいうと骸骨ですね。このスケルトンを仕込み済みの3Dモデルのことをスケルタルメッシュと呼んだりします。

3Dゲームグラフィックスでは、骨を関節で曲げるだけでなく、関節で回転させたりもします。この時、回転しすぎると、Candy Wrapper現象と呼ばれる「絞りぞうきん」みたいな描画になってしまいます。

というわけで、この連載の最新回ではこんな話題をお届けしました。

ハードロックで歌う「骨(ボーン)」の歌

この連載記事の掲載を記念して、こちらの連載「歌うテックニュース」に新曲を作ってみようと思い、いろいろ考えた結果、「骨太」のハードロックにすることにしました。

「ゲームのキャラクターはボーンがなければ動き出せない」「我々人間も骨を動かさなきゃ前に進めない」「骨を動かすことは命を燃やすことだ」…そんな熱いパッションを歌詞に練り込み、ハードロック調のメロディに乗せてみました。

図版は当該記事のものを利用していますし、当然、作詞は私なので、記事の文言を唄に詰め込んでいます。

けっこう、本当にいそうなくらいのリアルな歌声のハードロックソングが出来たので、そのリアリティを強調するために、架空のロックバンド「SKELTON & CANDY WRAPPERS」を設定して、イメージキャラクタとロゴまで生成しました。

ちなみに、スケルトンの英単語としてのスペルはSKELETONが正解です。今回、制作物では、この部分のスペルの正解の箇所と間違いの箇所が混在していますので、暇な方は探してみてください。普通にミスタイプでした。

日本人バンド名のスペルミスは「あるある」ですので、そういう世界観でお願いいたします(笑)

▲バンドロゴ……。Tシャツにした売れないかな。ジャケットイメージもTシャツにしたらウケそう(笑)

イメージキャラクターの女の子キャラは、僕の連載の解説図解に頻繁に出てくるゲームメーカーズのマスコットキャラがモチーフとなっています。

歌詞は、「熱く命を燃やせ」的な応援ソングになっていますが、ちゃんと記事解説ソングになっているので、ぜひとも、この歌の歌詞の元となった連載回も読んでみてくださいね。


《西川和久》

西川和久

1962年生まれ。プログラマー、IT系ライター、カメラマン(主にグラビア)と、三足の草鞋になってもう四半世紀。

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