AIボイスレコーダー「Plaud Note Pro」レビュー:ディスプレイ搭載で使い勝手が大幅向上

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山本竜也

20年務めた会社を辞めて、ガジェットなど好きなことをブログなどに書いて生きています。

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PLAUDが、AIボイスレコーダーのフラッグシップモデル「Plaud Note Pro(プラウド ノート プロ)」を10月14日に発売しました。価格は3万800円。製品とは関係ありませんが、法人としてのPLAUD株式会社はすべて大文字、ブランドとしてはPlaudで最初だけ大文字だそうです。

従来モデルから進化したデザインと基本スペック

Plaud Note Proは、従来のPlaud Noteをアップデートした製品。サイズ自体はPlaud Noteと同じで85.6×54.1×2.99mm。重さも30gで変わっていません。

見た目で大きく異なるのが、AMOLEDディスプレイを搭載したこと。これまで、録音中かどうかは小さなインジケーターLEDでしか確認できませんでしたが、Plaud Note Proでは録音を開始したことがディスプレイ表示でわかるので、ボタンの押し忘れで録音できていなかったということも防げそうです(私はPlaud Note Pinでたまにやってしまいます)。

バッテリー性能と充電方式

ディスプレイにはバッテリー残量も表示できるので、使おうと思ったら充電が切れていたということも減らせるかもしれません。そのバッテリー容量はPlaud Noteから100mAhアップして500mAhを搭載。最大50時間の連続録音に対応します。

充電はPlaud Noteと同じく専用のポゴピンケーブルを使用。専用ケーブルがないと充電できないので、ここはUSB-Cにしてほしかったところですが、厚みが増してしまうので仕方がないところでしょうか。

▲充電は背面のポゴピンで行います。ケースに入れたままでも充電は可能

通話録音機能と自動モード切り替え

Plaud Noteは、専用のMagSafeケースに入れてスマートフォンの背面に貼り付けることで、搭載する振動接触センサー(VCS)により通話を録音することができました。この際、本体の切り替えスイッチを操作する必要がありましたが、Plaud Note Proでは切り替えスイッチがなくなり、自動判別で録音モードを切り替えます。

とはいえ、イヤホンで通話している場合には使えませんし、最近は通話録音機能を備えたスマートフォンも増えているので、使用頻度は少ないでしょうか。このほか、マイクの数が2個から4個に増え、録音範囲も3mから5mに拡大しています。

▲専用のMagSafeケースに入れれば、iPhoneやPixel 10などに貼り付け可能

大幅にアップデートされたモバイルアプリ

Plaud Note Proの発売に合わせ、モバイルアプリもアップデートされました。実はPlaud Note Proそのものよりも、個人的にはこちらのインパクトのほうが大きかったです。

大きく変わった点として、録音中に写真を撮影したり、テキストを入力したりできるようになりました。タイムスタンプも付加され、あとから要約とは別に「録音ハイライト」として写真やテキストを含めて時系列で確認できます。 また、録音途中にPlaud Note Proのボタンを短押しすることで、その部分が重要な箇所だとしてハイライトを追加できます。これにより、録音ハイライトや要約にも、その部分の内容が反映されるようになります。

本体操作でのハイライトはPlaud Note Proしか対応していませんが、録音中にアプリ上からハイライトを追加することは可能です。

▲録音中にテキストを入力したり、写真を追加することが可能に。Plaud Note Pro以外でも、アプリ上からハイライトを追加できます(左)。ハイライトを追加すると、その場ですぐにハイライト部分の文字起こしが行われます(右)。右側の文章は、手入力したものではなく、ハイライトが自動で追加したものです。

実際に使ってみての感想

まだ数回使っただけですが、録音していることが目に見えるのは、安心感があってとても良いです。ただ、机上など置く場所が必要というのは少々難点。マイク性能が良くなったとはいえ、ポケットに入れたままでは性能を発揮できないので、机上に置けない場合は手に持つ必要があります。

スマートフォンの背面に貼り付けておけばメモを取ったり、スマートフォンで写真を撮ったりしてもさほど邪魔にはなりませんが、Galaxy Z Fold 7の背面には貼り付けられないのが残念です。

▲いつものことですが、Galaxy系はこうした背面に貼り付けるアイテムはカメラが干渉して使えないことが多いです

その点、Plaud Note Pinは服に取り付けることもできるので、机がない場所ではこちらのほうが便利かもしれません。立ったまま、あるいは机がない状態で録音するというのは、あまり一般的な使い方ではないと思いますが、購入を検討している人は、自分の使い方や使う場所を考えて選ばれることをお勧めします。

《山本竜也》

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