サブスク不要の極薄スマートリング「FreeSense Ring」がクラファン開始。Oura Ringと比べてみた(スマホ沼)

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矢崎飛鳥(ACCN)

テクノエッジ編集長。Wikiの「スマートフォン」ページに略称“スマホ”考案者として記述あり。週一以上ライブへ通う音楽好き。ヨボヨボのハタチ

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Acerの指輪型ウェアラブルデバイス「FreeSense Ring(フリーセンス・リング)」がGREEN FUNDINGでクラウドファンディング中です。健康トラッキングとスマート操作機能を搭載し、2026年2月中旬以降の出荷が予定されています。支援額は(出遅れても)3万円ちょっとと、ほかのスマートリングと比べてもお安めです。実機をお借りできたのでGalaxy Ringと比べてみた……ってやろうとしたら、すでにハカセがやっていました。なんと気の早い……。

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仕方ないので、Oura Ring 4と比べながら見ていきたいと思います。

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▲左がFreeSense Ring、右がOura Ring 4。FreeSensのほうが薄い

▲リングの内側のマグネットにくっつけて充電する

リング本体にはグレード5のチタン合金が使用されており、PVDコーティングが施された表面と、厚さ2.6mm、重量2.9~4.0g(サイズによって異なる)という軽量設計が特徴です。センサー部は指の内側に沿うようにフラット形状となっており、長時間の装着にも違和感が少ない設計です。カラーはグロッシーブラックとマットローズゴールドの2色で、サイズは6~13までの8サイズが用意されています。

▲同じサイズだと、若干、Oura Ringのほうが緩め

▲センサー部。ほかのリングのように方向指定はない(が、なんとなくセンサーを指の腹側に装着している)

最大の特徴は、購入後すべての機能を追加課金なしで利用できる点にあります。月額課金制を採用しているOura Ringとは異なり、FreeSense Ringはサブスクリプション契約が一切不要です。Galaxy Ringもサブスクリプションは不要ですが、iOSには対応しておらずAndroid専用であるのに対し、FreeSense RingはiOS/Androidの両方に対応しており、Apple HealthおよびGoogle Health Connectとの連携も可能です。

FreeSense Ringと専用アプリの連携で、心拍数、心拍変動(HRV)、血中酸素、皮膚温、ストレス、睡眠、活動量といったバイタルデータを24時間自動で計測できます。データをもとにしたAIによる健康アドバイスが提示され、睡眠の質やストレス傾向、リカバリー状態などを可視化しながら行動改善をサポートしてくれます。

▲専用アプリの画面比較(左からAcer、Oura、Appleのヘルスケア)

▲UIはシンプルでわかりやすいが、Oura、Appleのほうがデザイン的な見た目は上かも

Bluetooth経由でスマートフォンと接続してデータ同期ができるほか、オフラインモードでも最大15日分の測定データをリング本体に保存することが可能です。再接続時にはデータが自動でアプリに転送されます。バッテリーは約1時間でフル充電が可能で、最大4日間の連続使用に対応しています。FreeSense RingとOura Ringを同時にしばらく試したところ、1日程度FreeSense Ringのほうが早くバッテリーがなくなりました(Ouraは利き手に装着したので正確な比較ではありません、ご参考まで)。

また、FreeSense Ringはジェスチャー操作にも対応しており、例えば指をかざすことでスマートフォンのカメラシャッターを切るといった使い方ができます。一応、Galaxy Ringもこれはできましたが、FreeSense Ringは今後のアップデートで、対応アクションの拡張が予定されています。

防水・防塵性能はIP68および5ATM(50m相当)を満たしており、日常生活での利用に十分な耐久性を備えています。ただし、湯船やサウナなどの高温環境での使用は推奨されていません。また、本製品は医療機器ではないため、取得されたデータは参考値としての利用に限られます。

一般販売予定価格は3万5800円ですが、クラファンの早割は2万8800円~とたいへんお得になっています。支援者にはサイズ確認用のサイジングキットが発送され、返答に応じて製品サイズが確定されます。返答が遅れると出荷時期にも影響するため、注意しましょう。

すでに認知の高いOura Ringや、今後本格展開が見込まれるGalaxy Ringといったスマートリング市場において、FreeSense Ringはサブスク不要、iOS対応、クラウドファンディングによる先行価格といった明確な差別化要素を備えています。ファッション性と機能性を両立したこの新たなスマートリングが、日本市場にどのように受け入れられるのか、注目です。

『Acer FreeSense Ring』GREEN FUNDING支援ページ

《矢崎飛鳥(ACCN)》

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