OpenAIはこれまでiOS版でしか提供されていなかった動画生成AIアプリ「Sora」のAndroid版をリリースしました。
今回Soraの提供を開始したのは米国、カナダ、日本、韓国、台湾、タイ、ベトナムのGoogle Playストアで、特に米国、カナダ、日本、韓国では期間限定措置として「招待コードなし」でアプリにアクセスできます。
Soraアプリは基本的に無料で使用できますが、生成できる動画の長さや解像度、生成回数などによって制限があります。また注目の機能として自分や家族、友人など身近な人物を動画に登場させる「Cameo」機能を搭載しています。
注目の機能であるCameo機能は、OpenAIの説明では、Soraでユーザーが生成した「オリジナルのペルソナ」を使ってキャラクターのカメオ出演を作成できる機能、となっています。
しかしiOS版「Sora」アプリがリリースされた際、この機能を使って生成されたマーティン・ルーサー・キングJr.のような著名人を揶揄する動画や、版権キャラクターを無断使用して生成された動画がSNSに大量に投稿されて物議を醸しました。
動画には、日本のアニメスタジオの著作物がSoraを通じて無断使用されているものも多く、日本政府が同社に対して、日本のアニメスタジオの著作物が侵害されるような行為を行わないよう要請したことが海外でも報道されるに至りました。
これらの問題を受けて、OpenAIはSoraにおける著名人の肖像の利用を制限するように方針を変更、著作権保有者に対しては、同アプリでのキャラクター使用可否をオプトアウト方式(基本許可、使用拒否するには著作権者が自ら申告)から、オプトイン方式(基本拒否)に変更するなどの対応に迫られました。
ただそれでも、OpenAIは将来的に「権利保有者が人気キャラクターや著名人のカメオ出演に対して追加料金を請求」できる「Character Cameo」と称するサービスを作る計画をあきらめてはいない模様です。
なお、Soraにはほかにも、複数のクリップをつなぎ合わせて長い動画にするなどの基本的な動画編集機能、人気の動画やカメオ用キャラクターに関するランキングボードといった機能が予定され、または追加が予定されています。
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