OpenAIは、ChatGPT内に利用可能なアプリを閲覧可能なアプリディレクトリーを公開しました。
ユーザーはチャット画面から直接アプリを閲覧、検索し、これらに接続することができます。またOpenAIは開発者に対し、チャットボットのUI内で動作する新たなインタラクティブ体験を構築するためのSDKもリリースしました。
ChatGPT内でアプリと言われると混乱してしまうかもしれませんが、これはOpenAIがGoogle DriveやDropboxといった他のサービスからChatGPTにデータを連携させる「コネクター」の名称を「Apps」と呼ぶように変更したから。OpenAIのサポートページによると、チャットコネクターは現在「ファイル検索機能付きアプリ」、ディープリサーチコネクターは「ディープリサーチ機能付きアプリ」、同期コネクターは「同期機能付きアプリ」にそれぞれ呼び名が変わっています。
新しいアプリセクションは、「フィーチャー中」「ライフスタイル」「生産性」の3カテゴリーに分かれており、Booking.com、Spotify、Dropbox、Photoshop、Apple MusicやDoorDashといったよく使うアプリやサイトに接続できます。新たに、アプリも追加されています。

アプリを使用するには、アプリを選択して「接続」し、ChatGPTへのアクセスを承認すれば、そのアプリに関連したチャットを開始できます。たとえばDropboxに接続すれば、説明によると「アイデアを収集し、概要を準備し、レポートや社内文書を要約する」ことが可能とのこと。いったん接続してしまえば、あとはどのアプリでも@メンションでその機能にアクセスできます。
たとえばChatGPT内でApple Musicアプリを使えば、ChatGPTの機能を使って、あるアーティストの数十年前のライブのセットリストを調べ、それをもとにプレイリストを構築して再生するといったことが簡単にできます。
OpenAIはこのアプリディレクトリーの開設に加え、開発者がガイドラインに従ってChatGPT内でアプリの審査と公開を申請できるようにしており、冒頭に述べたSDKのほかにもオープンソースのサンプルアプリ、チャットネイティブインターフェース用のオープンソースUIライブラリ、ステップバイステップのクイックスタートガイドなどを公開しています。
アプリによる収益化に関しては、現時点ではChatGPTアプリからネイティブアプリまたはウェブサイトへのリンクを貼ることでのみ可能で、物理的な商品の購入や決済を完了させることに限られています。ただ、OpenAIはデジタルの商品を含む収益化オプションも追加を検討しているとのことです。またプライバシーも重視されており、企業には「明確な」ポリシーを示すことが求められます。
なお、こうした取り組みが、OpenAIにとってどのような収益化システムになるのかについては説明はありませんが、同社は「時間の経過とともに、ChatGPT内のアプリが会話の自然な延長として感じられるようにし、人々がアイデアから行動へと移行するのを支援すると同時に、開発者向けの活気あるエコシステムを構築したいと考えている」と述べています。








