音楽はAIとの音声対話で作る時代に入った。Riffusion改めProducer.aiのAIプロデューサーと日本語で会話するだけで曲を作ってくれるのだ(CloseBox)

テクノロジー AI
松尾公也

テクノエッジ編集部 シニアエディター / コミュニティストラテジスト @mazzo

特集

AI作曲サービスとしてはSunoが総合力で突出して、それに音質一点突破でUdioが続くという構図が長く(といっても1年くらいですが)続いてきましたが、異変が起きました。

Udiioに続く第三極と期待されていたRiffusionがProducer.aiとリブランドし、全く新しいサービスとしてスタートしたのです。


「音声対話で曲を作っていく」という、AI作曲サービスでは初めての試みです。

従来のように、歌詞と音楽スタイルを与える方式も残されていますが、対話形式で作曲できるプロデューサーモードがすごいので、これ一択でしょう。

対話はテキストチャットでもできますが、音声(Voice)を選択すると、AIと音声で会話できます。最初は英語で答えてきますが、日本語での対話も可能。

音声モードにすると、Pのキーを押している間はユーザーの声を聞き取ってくれます。

例えば、J-POPのロックミュージックを音声対話だけで作っていけます。

最初は英語の歌詞をつけてきましたが、日本語でと指定すると、ちゃんと変更してくれました。

出来上がった曲「新しい空」、なかなか良い曲です。次に、この曲のジャケ写を作ってもらいます。できるとは思ってなかったんですが、できちゃいました。

画像の変更も音声で指示できます。

さらに、この画像から5秒間のムービーも制作。これを音楽と合わせられるか、指示してみました。

これはさすがに無理だったようです。

曲入り動画を直接生成できないので、SNSなどに投稿するには一手間必要というのがちょっと面倒くさいですね。

アップロードした画像を参照して曲を作ることも可能です。

音声による対話形式での制作は、Midjourneyがすでに手掛けていますが、音楽の世界では初めて。


あまりにも楽で直感的で戸惑ってしまいますが、Suno一辺倒だったAI音楽制作の世界に確実に一石を投じましたね。

筆者とAIの応答を動画にもまとめてみました。

筆者は妻との交換日記をもとにしたAIアバターと音声対話して歌詞を生成し、Sunoで曲を作る様子をNHKの番組で実演して見せましたが、その放映から1カ月もしないうちに、商用サービスがここまできてしまったのにはちょっと驚きです。


《松尾公也》

松尾公也

テクノエッジ編集部 シニアエディター / コミュニティストラテジスト @mazzo

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