TCLのタブレット、NXTPAPER 11 PlusがGREEN FUNDINGでクラファン開始となりました。NXTPAPERといえば、ハカセだけ大騒ぎしていた気がしますが、まさか日本上陸の日がやって来るとは……。

NXTPAPER 11 Plusは、TCLの独自技術NXTPAPER 4.0を採用した11.5インチのAndroidタブレット。「紙を見ているかのような自然な質感」をアピールしています。
本体の厚みは6.5mm、重量約490g。チップセットはMediaTek Helio G100 (MT8781) 、8GB RAMと256GBのストレージを備えます。OSはAndroid 15、バッテリーは8000mAhと大容量。

▲専用ペンと純正ケースが付属

▲ペンはBluetoothで接続。充電はUSB Cケーブルで行う

▲ケースの側面にペンを装着可(充電はされない)。スタンドの角度は3段階に調整できる

▲ディスプレイ表面には反射を抑えるマット加工が施されている
このマット加工は、Xiaomi Pad 7 ProのMatte Glass Versionと非常に似た感じです。ペンの滑り具合との相性も抜群。おそらく保護フィルムなどは、貼らないほうがいいでしょう。
関連:Xiaomi Pad 7 Proの低反射ディスプレイ搭載モデルをアップルのNano-textureと比べてみた
最大の特徴が、利用シーンに合わせて表示モードを変更できる機能です。モードには、以下の3つがあります。
通常モード:写真や動画、ゲームに適したモード。マット加工のおかげで黒が引き締まっている。
カラーペーパーモード:目に優しい暖色トーンで表示。カラーコミックやウェブ閲覧に適している。
インクペーパーモード:モノクロ表示モード。Kindleなどで読書に没頭できる。
上記モードは本体側面にあるNXTPAPERキーで、いつでも変更できます。

▲NXTPAPERキーの周囲はLEDで光るファンクション付き
デフォルトではNXTPAPERキーを1回押すとモード選択画面に、2回連続して押すと生成AIによる作文支援モードに、長押しで直接、通常モードとカラーペーパーモードを行き来する設定になっています。

▲モードをタップで選択。押下時の挙動は設定で変更も可能

▲モード切り替え時は、エフェクトが入る

▲上から通常モード、カラーペーパーモード、インクペーパーモード
両ペーパーモードは、Eインク端末と近い印象です。NXTPAPERは有機ELではなく液晶ですが、マット加工とソフトウェアのチューニングでEインクの印象に近付けているものと思われます。本物のEインク端末と異なりバックライトに依存しているため、炎天下の屋外での視認性は高くありません。
なので、Eインク端末ほど目が疲れにくいということはないのですが、NXTPAPER 11 Plusには、これに加え“スマートアイケアモード”があります。これはAIが利用シーンを自動で検出し、明るさ、コントラスト、ガンマ、色温度、色域、彩度、シャープネス、リフレッシュレートなどを自動調整するというものです。
AIといえば、さらに以下のような独自機能も搭載しています。
スマートボイスメモ:会議の議事録を自動で取り、マインドマップ、ToDoリスト、要約として整理する。
ライティングアシスト:選択肢からメール、招待状、ビジネス文書などをスムーズに書き始められる。
テキストアシスト:翻訳、書き換え、要約などをシームレスに行える。
スマート翻訳機:テキスト、画像、音声の翻訳に対応し、多言語コミュニケーションを実現。
リアルタイム字幕:動画や音声、会議の内容を複数言語でリアルタイム表示。
iPadに押されっぱなしのAndroidタブレット。選ばれる理由はめちゃくちゃ安いか、めちゃくちゃデカいかくらいしかありませんでしたが、NXTPAPER 11 Plusは超個性派にして実用的。モードを切り替え、目を労りながらコンテンツ消化に集中できそうです。
本端末の動いている様子が気になる方は、YouTubeに動画をアップしましたので、そちらもぜひ。
実物をご覧になりたい方は、SHIBUYA TSUTAYAや二子玉川 蔦屋家電に展示機が一定期間あるそうです。
GREEN FUNDING プロジェクトページ:https://greenfunding.jp/tcljapan/projects/8881