次期「M4」チップ搭載Mac、2025年にかけて続々と登場か

ガジェット PC
Kiyoshi Tane

Kiyoshi Tane

フリーライター

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

特集

Image:Apple/YouTube

アップルは昨年10月にM3シリーズチップ搭載MacBook Pro、今年3月にM3搭載MacBook Airを発売したばかりです。まだお手元に届いてまもないユーザーも多いなか、年内に次期「M4」チップを搭載したMacが続々と登場すると著名ジャーナリストが報じています。



同社の内部情報に詳しいBloombergのMark Gurman記者は、先週末にも次世代チップM4の生産が近づいており、2024年末から2025年にかけて登場するMac全モデルに搭載されると述べていました

アップル未発表製品に関するGurman氏の情報網は信ぴょう性が高いことで知られていますが、的中率100%ではありません。

実際、昨年夏にはM3チップ搭載14/16インチMacBook Proが秋に登場する可能性はないと述べた後に、見解を改めていました。その情報を入手した当時は正しかったとしても、アップル社内で方針の転換、あるいはサプライチェーン網の混乱などが生じ、発売時期が変更されることもあり得ます。

さておき、同氏が伝えたM4シリーズチップの概要は次の通りです。

  • 少なくとも3つの種類が開発中

  • ローエンドの開発コード名が「Donan」、ミドルクラスが「Brava」、最上位が「Hidra」

  • DonanチップはエントリーモデルのMacBook ProとMacBook AirおよびローエンドのMac minにi搭載BravaチップはハイエンドのMacBook ProとハイエンドのMac miniに搭載

  • HidraチップはMac Pro向け

  • Mac Studioは未発表のM3世代チップとM4 Bravaの両方を搭載したバージョンをテスト中

  • M4版のMac ProおよびMac Studioは、最大512GBのRAMをサポートする可能性

そして最新記事では、具体的な製品リリースの予定時期と順番を述べています。上の方が早く、下の方が遅い時期となります。

  1. M4を搭載したローエンドの14インチMacBook Pro

  2. M4を搭載した24インチiMac

  3. M4 Pro/Maxチップを搭載した新型14インチ/16インチのハイエンドMacBook Pro。2024年末~2025年初頭に発売予定

  4. M4/M4 Pro搭載のMac miniが2024年末~2025年初頭に発売予定

  5. 新型13インチと15インチMacBook Airが2025年春頃に発売予定

  6. 「ハイエンドのM4チップ」を搭載したMac Studioが2025年半ば頃に発売予定

  7. M4 Ultraチップ搭載のMac Proが2025年後半に登場予定

もっとも「いつものように、リリース計画は変更される可能性がある」との但し書き付きです。

さらにM4シリーズチップは「膨大な処理能力を必要とするオンデバイス(クラウドサーバーに依存しない)AIサポートに重点を置く」とも述べています。

同じく、ローカル環境で大部分の生成AI処理を目指すWindows PCと正面から対決になりそうです。


また、アップルの発売計画が予定通りに実現すれば、「全てのMacが新世代に移行する」と強調。これまでMac ProはM1世代に登場せず、iMacはM2チップを飛ばしてM3チップ版が出ましたが、ようやく全モデルが同じチップ世代に揃うということです。

今後はどうなるかといえば、アップルは「MacのチップアップグレードをiPhoneのような年次更新サイクルに移行させようとして」おり、計画通りであれば「それは2024年に始まる」とのこと。

この予想が本当であれば、全モデルのMacユーザーは毎年のように新型を買うかどうか、あるいは今回は見送って来年を待つかに頭を悩ませることになるかもしれません。


《Kiyoshi Tane》

Kiyoshi Tane

Kiyoshi Tane

フリーライター

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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