Nothingの廉価版スマホ「Nothing Phone(2a)」詳細リーク、背面グリフ簡易化でMediaTekチップ。2月末に発表?

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Kiyoshi Tane

Kiyoshi Tane

フリーライター

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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Image:Nothing Technology/YouTube

英Nothing Technologyが廉価版スマートフォン「Phone(2a)」を準備中との噂が相次ぐなか、採用プロセッサや画面のスペック情報、さらには搭載RAM / ストレージ容量や価格に関する情報を著名リーカーらが発信しています。

発端となったのは、先月半ばにAndroidアプリ開発者のDylan Roussel氏がX(旧Twitter)に投稿したPhone(2a)関連らしきアニメーションでした。その背面は現行モデルPhone(2)と大きく異なり、カメラの配置はタテ並びではなく横並び、背面の特徴的なGlyphライトも構成要素が3つに減っています。

うち左上の弧状の部分は、Nothing Phone 2と同じく光が伸縮する表現で、タイマーなどに利用できるようです。

またプロセッサは従来のクアルコム製Snapdragonではなく、MediaTek Dimensity 7200とのこと。モデル番号は「A142」、開発コード名は「Pacman(パックマン)」または「Aero(エアロ)かもしれないと述べています。これらのリークは、他の複数の情報源とも符合しています。

さらに著名リーカーYogesh Brar氏は、Nothing Phone(2a)のPVT(生産検証テスト)と称するデバイスの写真を公開。PVTとは工業製品が量産に至るまでの工程であり、一般的にはEVT(エンジニアリング検証テスト)→DVT(設計検証テスト)→PVT。つまり最終版ではないものの、製品版に近い段階です。

こちらは120Hzの有機ELパネル、背面デュアルカメラは5000万画素などの追加情報あり。また価格は400ドル(約5万8000円)であり、MWCバルセロナ2024(2月26日~29日開催)にて発表予定とのこと。

そして著名リーカーのKamila Wojciechowska氏は、インドメディアSmartPrixに情報を提供。ディスプレイ解像度は1084×2412で、SKU(在庫管理の最小単位)はインド、日本、ヨーロッパ、グローバルの4つあると主張。要は日本国内でも発売される可能性を示唆していました。

それらに続き、テックサイトWinfutureのRoland Quandt氏がPhone(2a)情報をポスト。それによれば2つのバリエーションがあり、それぞれRAM 8GB/ストレージ128GB、RAM 12GB/ストレージ256GB。本体色は白と黒の2つで、ベースモデルのEUでの価格は400ユーロ(約6万2000円)程度になると述べています。

上記の400ドル説と食い違うようですが、米国とEUでは消費税率に違いがあるため、ほぼ同じ価格を指しているのかもしれません。

ほか、画面サイズは6.7インチと主張するリーカーもいました

これらを総合すると、画面もカメラ性能もPhone(2)とほぼ同じであり、ただプロセッサがクアルコム製からMediaTek製に変更され、Glyphの数が減ることが主な違いとなるようです。

現行のPhone(2)も正式発表前に何段階かに分けて予告していたことから、2月末に正式発表とすれば、1月中に何らかの動きがあるのかもしれません。



《Kiyoshi Tane》

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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