Google検索、デスクトップPC版に連続スクロール導入。6ページ分をイッキ見可能に

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Kiyoshi Tane

Kiyoshi Tane

フリーライター

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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Google検索、デスクトップPC版に連続スクロール導入。6ページ分をイッキ見可能に

米Googleは12月6日、米国にてデスクトップ版のGoogle検索結果も1ページずつ分割せず、連続スクロール(continuous scrolling)できるようになったと発表しました。

この動きは昨年10月、モバイルアプリ版に同様の機能が実装されたことに約1年遅れで続くものです。

ただし無限に数珠つなぎになるのではなく、あくまで6ページ分が連続して読み込まれるに留まります。より正確にいえば、検索結果ページの一番下までスクロールすると、「次へ」などのリンクを踏むまでもなく、自動的に次のページが読み込まれるという仕様です。

公式発表によれば、この変更はまず米国で英語の検索のみに提供しているとのこと。とはいえ、モバイル版も最初に米国での英語検索で有効となり、その後いつの間にか日本語を含む他の言語でも連続スクロール可能になっていたため、しばらく待てばデスクトップ版も使える地域と言語を追加してゆくと思われます。

これまで検索結果の1ページ目だけが特別な意味を持ち、2ページ以降はないも同然の扱いでしたが、連続スクロールの導入により重みも変わってくるはず。またTwitterやFacebookなど、デスクトップ版もモバイル版もあるSNSのフィードではほぼ連続スクロールに統一されており、そちらに寄せる意図があるのかもしれません。

またGoogleはモバイル版での導入にあたり、「追加情報を得たい人の多くは、検索結果を最大4ページまで閲覧する傾向がある」と述べていました。ユーザー使用状況のビッグデータを集めた結果、1ページごとに分割するスタイルへの不満を検出していた可能性もあるようです。

従来は「Google検索の1ページ目に載るか」がクリックを集める上では重要でしたが、1ページ目の壁がなくなることで、より幅広い観点のページをユーザーが発見しやすくなることは考えられます。もっとも、従来は「1ページ目に載っていた企業」だけだった競争が「6ページ分の企業」に広がる可能性もあり、それもGoogleの狙いなのかもしれません。

《Kiyoshi Tane》
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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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