13インチ2-in-1「Surface Pro 9」はIntel Core i5 / 7とSQ3(Arm)+ 5Gの両輪で

ガジェット PC
松尾公也

テクノエッジ編集部 シニアエディター / コミュニティストラテジスト @mazzo

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今年2022年はマイクロソフトがSurfaceを発売して10周年。その製品ラインアップの中で最も長く続いているのが、タブレットとラップトップを融合した2-in-1の「Surface Pro」です。2013年に生まれたSurface Proも第9世代となり、10月12日発表の新製品では「Surface Pro 9」とネーミングされました。

ボディは陽極酸化処理を施したカラー仕上げ。ディスプレイは120Hzのリフレッシュレートを持つ13インチ液晶(2880×1920ピクセル、267ppi)のPixelSense。アスペクト比は3:2で、スタイラス操作にはG6チップによる手書きフィードバック付き。お馴染みのキックスタンドも組み込まれています。カメラはフロントがHD、リアが4K。OSはWindows 11。for BusinessにはProが、それ以外はHomeのエディションです。

プロセッサは第12世代Inte Core i5-1245Uまたは i7-1265U。前世代のSurface Pro 8と比べて最大50%の性能アップをうたっています。Thunderbolt 4インタフェースで複数の4Kディスプレイ、eGPUを接続することも可能。と、ここまではSurface Pro 8からの正統進化と言えるのですが、1点、大きな違いがあります。それは、「Surface Pro 9 with 5G」というバリエーションがあること。

Surface Pro 9 with 5Gは、Intelプロセッサの代わりにマイクロソフトがQualcommと共同で開発したArmベースSoC「SQ3」を搭載。SQ3にはNeural Processing Unit(NPU)も組み込まれています。名前のとおり、5Gネットワークに直接アクセス可能(NanoSIMとeSIMサポート)で、ミリ波とSub6の2種類があります。バッテリー持続時間もIntel版の15.5時間に対して、Arm版は19時間とさらに長持ち。

Surface Pro 9 with 5GはNPUを生かした映像のリアルタイム処理を実現しており、ポートレートボケ、自動フレーミングなどをサポートしています。

これまでArm版Surfaceに使われていたSurface Pro Xは、今回、Surface Pro with 5Gにリブランドされたことになります。

メモリはSurface Pro 9が8GB、16GB、32GB(LPDDR5)、Surface Pro with 5Gが8GB、16GB、32GB(LPDDR4X)、ストレージ(リムーバブルSSD)はSurface Pro 9が128GB、256GB、512GB、1TBで、Surface Pro with 5Gには1TBオプションが用意されていません。

大きさは287×208.3×9.4mm。重量はIntel版が879g、mmWave(ミリ波)が883g、Sub6が878gと微妙に違います。


本体カラーはプラチナ、フォレスト、サファイア、グラファイトの4色(Core i5とSQ3はプラチナのみ)。これとは別にロンドンに拠点を持つデザインハウスのLibertyと共同で、「Windows 11 Bloom」にインスパイアされたという青い花がレーザーエッチングで散りばめられた(iMac G3 Flower Powerを想起させる)スペシャルボディのSurface Pro 9をLibertyとMicrosoft Storeで限定販売します(在庫限り)。

製品ページから予約が可能。Core i5、8GBメモリ、128GB SSD構成Surface Pro 9の価格は162,580円。SQ3、8GBメモリ、256GB構成Surface Pro 9 for 5Gは216,480円。いずれも11月29日の配送予定となっています。

《松尾公也》
松尾公也

テクノエッジ編集部 シニアエディター / コミュニティストラテジスト @mazzo

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