FOLLOW US
  • twitter

「iPhone 14」は衛星通信対応、圏外でも緊急通報できる?「Far Out」の夜空は衛星を示唆する説も

テクノロジー Science
Kiyoshi Tane

Kiyoshi Tane

フリーライター

  • twitter

著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

特集

「iPhone 14」は衛星通信対応、圏外でも緊急通報できる?「Far Out」の夜空は衛星を示唆する説も
  • 「iPhone 14」は衛星通信対応、圏外でも緊急通報できる?「Far Out」の夜空は衛星を示唆する説も
  • 「iPhone 14」は衛星通信対応、圏外でも緊急通報できる?「Far Out」の夜空は衛星を示唆する説も

将来の iPhoneは衛星通信に対応し、携帯キャリアの電波が届かない場所でも緊急通報できるようになるとの予測は、これまでも定期的に浮上していました。

9月8日にスペシャルイベントの開催を控えるなか、今度こそ「iPhone 14」シリーズにこの機能が搭載されると複数の情報源が予想しています。

そもそもの発端は、米通信大手T-MobileとSpaceXが共同で発表した「Coverage Above and Beyond」でした。ざっくり言えばSpace Xの衛星通信サービス「Starlink(スターリンク)」とT-Mobileのスマートフォンを直接繋げることで、圏外を解消しようとするものです。

この発表につき、衛星通信コンサルタントのTim Farrar氏が一連のツイートを投稿。そこで両社の計画がどれほど未完成かを指摘しつつ、「アップルが来週発表するGlobalstarとの独自の無料メッセージングサービス」の先手を打つ意図がある、と分析を述べたしだいです。日にちに少しズレがありますが、おそらく「来週」とは9月8日のイベントを指しているはず。

ここでいうGlobalstarとは、地球低軌道(LEO)衛星通信サービスプロバイダのこと。以前からアップルの提携候補として名前が挙がっており、たとえば有名アナリストMing-Chi Kuo氏も言及していたことがあります。

もう1つの情報源は、アップルの社内事情に詳しいBloombergのMark Gurman記者です。ニュースレター「Power On」最新号 にて、スペシャルイベント「Far Out」の招待状が宇宙空間をバックにしていることが、人工衛星を意味している可能性があると述べています。

ちょっと飛躍にも思えますが、「将来のiPhoneは衛星通信できる」予想は、1年以上前からGurman氏の持論でした。すなわち緊急メール機能や電波が届かない場所でも、ファーストレスポンダー(警察や救急隊など、最初に事故に対応する職種)に通報できるしくみ。

当時はiPhone 13シリーズで実現するとの予想でしたが、そちらは外れる結果となりました。それから1年が経ち、iPhone 14世代でまたも可能性が浮上した格好です。

また上記のGlobalstarにも言及があり、「今年の大半を費やして、大きな新しい構想のための土台を築いてきた」とのこと。これは今年2月、同社が新たに17基の衛星を調達し、「潜在的顧客(アップル?)」に「継続的な衛星サービス」を提供すると発表したことを指していると思われます。

さらに衛星接続機能は、将来の「Apple Watch Pro」つまり大型かつ頑丈なモデルへの搭載も検討されているとのこと。Proモデルはエクストリームスポーツや過酷な環境で利用するユーザー向けと予想されていることから、まさに「山や海にいるとき、救助隊にSOSメッセージを送る」ために最適の機器となるはず。

この構想の行き着く先は、どこにいてもiPhoneで電話をかけられ、5Gネットワークと衛星サービスを組み合わせること。しかしその実現には、通信キャリアとの提携が大前提となります。

1年前、Gurman氏は読者から「iPhoneが携帯キャリアの電波が届かない、世界のどこでも通話できるようになる?」との質問に「今も、来年も、近い将来もそんなことは起こりません」と完全否定していました。

なぜかといえば、1つには(緊急テキストメッセージ機能に限定しなければ)準備のできていないハードウェアが必要となるため。もう1つは、アップルが依存している電話会社の反発を招くかもしれないから。iPhoneを販売してくれるキャリアとは持ちつ持たれつの関係にあり、縄張りを荒らすわけにはいかない、ということでしょう。

アップルは「Apple Watch Series 7の911(緊急通報)で助かった」動画を公開しており、実は人命救助機能に大きな商品価値を見いだしていると思われます。スペシャルイベントでは「宇宙空間から命綱が降りてくる」的に、衛星通信機能がデビューを飾るのかもしれません。


Apple iPhone 13 (256GB) - ミッドナイトSIMフリー 5G対応
¥132,800
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
2022 Apple iPhone SE (64 GB) - スターライト(第3世代)SIMフリー 5G対応
¥62,800
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
Apple iPhone SE(第2世代) 64GB (PRODUCT)RED SIMフリー (整備済み品)
¥34,200
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
《Kiyoshi Tane》
Kiyoshi Tane

Kiyoshi Tane

フリーライター

  • twitter

著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

特集

あなたへのおすすめ

NASA「アルテミス I」、有人飛行用宇宙船として最も地球から遠くに到達 アポロ13号を抜く 画像
テクノロジー

NASA「アルテミス I」、有人飛行用宇宙船として最も地球から遠くに到達 アポロ13号を抜く

有人飛行用に設計された宇宙船が到達した最も地球から遠くに到達した記録はこれまで、アポロ13号の司令船「Odyssey」による、地球から40万171kmの地点でした。

かつてマスク氏の誘いを蹴った伝説のハッカー、Twitterに12週限定の「インターンシップ」で参加 画像
テクノロジー

かつてマスク氏の誘いを蹴った伝説のハッカー、Twitterに12週限定の「インターンシップ」で参加

2007年、当時17歳にしてiPhoneに自由にアプリをインストール可能にする「脱獄」を成功させ、2011年にはPlayStation 3をハッキングしてソニーに訴えられた伝説のハッカー”GeoHot”ことジョージ・ホッツ氏が、イーロン・マスク氏率いるTwitterに期間限定で加わっています。

土砂の下のスマホを探す救難ドローン、有線式の長時間運用試験に成功。捜索役とケーブル持ちの二機一組 画像
テクノロジー

土砂の下のスマホを探す救難ドローン、有線式の長時間運用試験に成功。捜索役とケーブル持ちの二機一組

ソフトバンク株式会社と双葉電子工業株式会社は、最大5mの土砂やがれきに埋まったスマートフォンの位置を特定するドローンシステムの実証実験に成功したと発表しました

Nianticが軽量ARグラス試作機を公開。 QualcommのAR専用チップSnapdragon AR2発表 画像
テクノロジー

Nianticが軽量ARグラス試作機を公開。 QualcommのAR専用チップSnapdragon AR2発表

ポケモンGOやピクミン ブルームのNianticが、屋外で使う軽量ARグラスの試作モデルを公開しました。

巨大ウミガメ型海上都市「Pangeos」コンセプト発表。最大6万人を収容可能 画像
テクノロジー

巨大ウミガメ型海上都市「Pangeos」コンセプト発表。最大6万人を収容可能

奇抜なコンセプトのヨットなどを発表してきたイタリアのデザイナー、ピエルパオロ・ラザリーニ氏が、とんでもない大きさの巨大船舶(テラヨット)コンセプトを発表しました。

アナログレコードで昼食を。シン・サウンドバーガーをマクドナルドで聴いてみた(CloseBox) 画像
ガジェット

アナログレコードで昼食を。シン・サウンドバーガーをマクドナルドで聴いてみた(CloseBox)

Bluetooth対応の持ち歩き可能なレコードプレーヤー「サウンドバーガー」を、公園とマクドナルドで試してみました。