Nothing Phone (1)は8月19日発売、10日予約受付開始。透明な背にLEDが映えるプレミアムミッドレンジ

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Ittousai

Tech Journalist. Editor at large @TechnoEdgeJP テクノエッジ主筆 / ファウンダー / 火元

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英国発の新興デジタル機器メーカーNothingは、同社初のスマートフォンPhone (1)を国内で8月19日に発売、8月10日より予約受付を開始します。

Nothing Phone (1)は透明ガラスの背面に974個のミニLEDを敷き詰めたデザインが目を惹くAndroidスマートフォン。

価格は各社フラッグシップの半額程度、7万円以下からの「プレミアムミッドレンジ」枠でありつつ、HDR10+対応の120Hz有機ELディスプレイ、ソニーIMX766センサの背面50MPカメラなど、「光る」以外の仕様もバランスのとれた取捨選択が特徴です (「捨」はたとえばFeliCa非対応など。NFCは搭載します)。

目立つ背面のLEDライトストリップは「Glyph Interface」グリフインターフェースなる名称。この謎の紋様はパーツごとに点灯のパターンを変えることができ、たとえばカスタム通知を設定すれば伏せたまま、消音状態でも誰からの通知か、どのアプリか等が分かります。

そのほかケーブルで充電中はコネクタ付近のパターンが脈動して状況を伝えたり、ワイヤレス充電・給電時には中央のコイル円周が光って開始を伝えるなど、一応は実用的な使い方も。

一見謎の「グリフ」パターンも、よく見るとカメラレンズ周りやワイヤレス充電コイル、USB-C端子、自撮りカメラ(の背面)など機能を持つパーツに対応しており、実用性を持たせようという工夫があります。画面を上にしたら見えませんが。

国内価格はRAM 8GB / ストレージ128GBモデルが税込6万3800円、RAM 8GB / ストレージ256GBモデルで税込6万9800円。RAM 12GB / 256GBは7万9800円。カラーバリエーションはホワイトとブラック。

ホワイトは透明な背面の複雑な部品構成とピカピカLEDにも関わらずクリーンで品の良い印象。ブラックは同じデザインながら精悍でもう少しガジェット寄りメカ寄りに見え、背面ガラスの反射があざといほど映えます。

主な仕様は6.55インチ2400x1800 有機ELディスプレイ、120Hzリフレッシュレート、10億色表示、HDR10+、輝度500ニト、最大700ニト、タッチサンプリングレート240Hz。プロセッサはSnapdragon 778G+。カメラは背面がメイン50MP F1.88の1/1.56インチセンサ、超広角50MP F2.2 1/2.76インチセンサ、フロントが16MP。

ほか画面内指紋センサ、IP53防塵防滴(やや防水が弱い)、15Wワイヤレス充電、5Wワイヤレス給電(いわゆるリバースチャージ、イヤホンや他のスマホを充電)。33W急速充電対応4500mAhバッテリー。デュアルnano SIMなど。

詳しくはこちら。

透明筐体の個性派スマホNothing Phone (1)は8月に国内発売、6万9800円

「所詮はミッドレンジスマホ」であることは確かで、各社フラッグシップのように飛び道具的な最新機能もなければ、ゲーミング寄りミッドレンジのようにプロセッサを豪華にしました!機種でもなく、カメラも高倍率光学ズーム等々は搭載しません。

とはいえミッドレンジのなかでは最後発のプレミアムなプロセッサSnapdragon 778G+で、一般的な3Dゲームも設定を重くしなければ概ね遊べるレベル。(というよりも、スマホゲームの多くは構造的にミッドレッジで動かないものを出す意義が少ないため、「中の上」で遊べないゲームがそもそも少ない。参考値ながらAntutuスコアは54万弱)

中身のOSも「Nothing OS」を名乗りつつ素のAndroidに近い素直な構成なのが嬉しいところ。サブとして一芸のあるスマホが欲しい需要、あるいはミッドレンジをメインにする人ならば、FeliCa非搭載などトレードオフを考えたうえならば選択肢に入る機種です。

とはいえ価格帯的には、日本での大正義iPhoneの廉価版iPhone SEもあれば、ミッドレンジ仕様でもカメラなどAIパワーとOSの先進機能先取りが魅力のPixel 6a 、あるいはゲーミング特化のミッドレンジなど激戦区。背面が光って楽しい、一応は光のパターンで着信通知や充電インジケータなど実用性もあることはある、の一芸映えスマホがどこまで行けるか注目です。

Nothing Phone (1)

《Ittousai》
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