XREALが新ブランド『xbx』のARグラス『xbx a01+』を国内向けに発売しました。
xbx (x by XREAL) は若年層への普及を目指すXREALの新ブランド。4万3980円と比較的安価でありながら、ファッション性が高い交換フレーム対応、交換フレーム装着時で62g・外すと56gという軽さが特徴です。

安価なモデルながら性能も遜色なく、業界初という空間ブレ補正、1600ニトの高輝度、HDR10対応、SDR - HDR変換にも対応します。
基本仕様は視野角50度 (『4m先に147インチ相当』)、解像度 1920 x 1080 x両眼、リフレッシュレート120Hzなど。

売りの交換フレームは3Dプリンタ用のデータも提供し、ユーザーが好みのフレームを自作することもできます。

XREALのいわゆるARグラスは、現在の普及モデル XREAL 1S が6万7980円。
新製品の xbx a01+ と上位のXREAL Oneシリーズを比較すると、
・X1チップ非搭載。XREAL独自開発のメガネ用プロセッサであるX1を非搭載。グラス側がワイド画面ディスプレイと認識されて左右に見渡せるウルトラワイドや、画面を縮小して隅に表示するサイドビュー、空間固定、2D - 3D変換などの付加価値には対応しません。
(ただしシンプルなブレ補正には対応。交通機関の揺れや咀嚼時の細かな振動を補正します。3Dについては、Side by Sideの3Dコンテンツを左右の眼それぞれに表示して立体視する3D機能には対応します。XREAL Beam Proで撮れる立体写真・立体映像も観られます。)。
・XREAL Eye非対応。上記のX1チップ非搭載から、外付けのカメラアクセサリXREAL Eyeも非対応。接続するポートもなく、空間に固定して見える6DoFにも対応しません。
・明るい。SeeYa製のOLEDディスプレイと、光学的な設計の違い、およびX1チップよりは低い消費電力を回せることで、従来のXREAL Oneシリーズよりも明るい。
・HDR対応。HDR10のみながら、10bit色で表示。SDR信号のHDR変換も対応。
本体の「業界最軽量」については、たかが10gや20gでそんなに軽い軽い言われてもよ、と思いましたが、実際に持ってみると期待を裏切る軽さ。普段がもっとも重いモデルにカメラも追加している状態に慣れているからかもしれませんが。

交換フレームは、これまでのいわゆるARグラスになかなかない新鮮なスタイルにも。発表会で展示されていた一枚シェードなどは純正で買えるのかと思えば(少なくとも当初は、日本では)用意しない、サンプル的なものとのこと。
アタッチメント部分はシンプルなツメなので、3Dプリントでくっつく部分だけを作り、市販の適当な、あるいは凝ったサングラスのレンズと組み合わせる等のカスタマイズはできそうです。

実機に一瞬触った、および中身についていくつか伺った時点で、旧機種や他社競合をほぼ使っている立場からの評価としては、明るさを含む総合的な画質ひとつをとっても、エントリーには問題なくおすすめ。
いわゆるARグラスは5年経っても基本仕様でそこまで進化しておらず、ディスプレイとしての根本にあたる広さと解像度はエントリー機種で「40度~50度程度、フルHD」のまま。初代にあたるnreal Air (あるいはLite) からほぼそのままです。4Kにも1440pにも、視野角70度にもなっていません。

もちろん色再現性や明るさ、スピーカーの音質などは世代を経て着々と進歩しており、XREALでいえば最新のOne世代から搭載するX1チップは、PCモニタとして使う際に嬉しいウルトラワイドや、角度だけでなく位置もトラッキングする(顔を近づければ大きく見える) 6DoFなど長足の進歩を実現しています。
ディスプレイとしても、One Pro は視野角57度と広かったり、1Sではようやく縦1200などの差はあるため、特にPCと接続する作業要モニタ向けや、カメラを使ったAR機能など、特定の求める仕様があったり、とにかく一番いいものが欲しい場合、上位のOne Pro や1Sがベストなのは変わりません。

一方で、スマホやPCなど、USB-C (DisplayPort)出力の映像さえ観られれば良い、価格優先の基準では、型落ちのAirあたりでもまあまあ変わらないんじゃね?が長く続きましたが、xbx は比較的安い上に、明るさやHDR、普及モデルとしては広いFOV 50度など基本の映像において優れており、エントリーなら「安い中古の型落ちでいいよ」を更新する、おすすめできる最新モデルになった印象でした。
¥13,980
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)














