生成AIグラビアをグラビアカメラマンが作るとどうなる?第70回:Krea 2の勢いがもうどうにも止まらない(西川和久)

テクノロジー AI
西川和久

1962年生まれ。プログラマー、IT系ライター、カメラマン(主にグラビア)と、三足の草鞋になってもう四半世紀。

特集

生成AIグラビアをグラビアカメラマンが作るとどうなる? 連載記事一覧

Krea 2の勢いが止まらない / モデル編

2026年6月23日にリリースされたばかりなのに、とにかくcheckpoint、LoRA、カスタムノード、Workflow……ものすごい勢いでCivitaiやHugging Face、GitHubに登録されだした。今回は筆者が日頃使ってるものから順にご紹介したい。

checkpoint

RedCraft | 红潮 | 赤佬2 (KREA2) INT8 Convrot Edition 2倍速
現在NSFW系の定番(笑)。もちろん普通のパターンも綺麗に出て、生成も早い。標準のRawやTurboに飽きたらこれ!という感じだろうか。

Krea-2-Turbo Hybrid TextFusion BF16 Rebuild
ファインチューニング、LoRAマージ、再学習、または新しいアーキテクチャではなく、Krea-2-Turbo FP8-scaled生成バックボーンを保持しつつ、内部のtxtfusion attention/MLP linearsを公式BF16リリースからのBF16重みに置き換えたもの。簡単に説明すると、FP8なのにBF16に近い描画となる。

realrebelai/KREA-2_GGUFs
GGUF版は言うまでもなく、少ないVRAMでもKrea 2が生成可能になる非常に重要なcheckpoint。より多くのユーザーが生成可能になる。

以下、順にTurbo、GGUF (Q3_K_S/5.51GB) 、RedCraft、Hybrid。Prompt、Seedなど設定は全て同じ。

ご覧の様にTurboとGGUFは後者が少し雑な感じ。RedCraftは大幅に異なり、Hybridはちょっと違うだけという結果になった。なおKrea 2のGGUF版を使う時はComfyUI-GGUF_KREA-2カスタムノードが必要となる。

まだリリースしてから時間が経ってないこともあり、FT(Fine Tuning)版はなく(学習に時間がかかる)、マージモデルが中心だ。今後FTモデルの登場に期待したい。

LoRA

LoRAは既に山盛り出ており、もう追いきれていない。

Radiance Chrome Voluptuous
Krea2 Turbo MIREI V2
[Krea2] AsianMix Lora
この3つは比較的早いタイミングで出てきた美女系。以下順にTurbo、Radiance Chrome Voluptuous、Krea2 Turbo MIREI V2、[Krea2] AsianMix Lora。Prompt、Seedなど設定は全て同じ。LoRAのstrengthは0.6。

筆者は別途自分で顔LoRAを11パターン作っており、これらとはまた違ったテイストになる。美女系LoRAはいろいろ出ているので好みのものを探すといいだろう。

Krea 2 Turbo LoRA 256dim
Raw用のDistaill LoRA。16dim版もある。数値が大きいほど精度は高くなるが、その分、ファイルサイズも巨大になるのが欠点。

Realism Enhancer Krea2
vrgamedevgirl84/Krea2_Enhancer
エンハンサー系。順にTurbo、Realism Enhancer Krea2、Krea2_Enhancer。LoRAのstrengthは0.6。何をエンハンスしているのか不明だが、有無の比較からも分かるように随分変わる。

Krea2FilterBypass (3vector/2vector)
検閲除去LoRA。基本的にあるレイヤーを操作するのだがそのLoRA版だ(カスタムノード版もある)。作例は載せられないのでお許しを(笑)。

realrebelai/RebelReal_LoRA_Collection
いろいろな効果を持つLoRAギャラリー。これと似た感じのバリエーションLoRAが数多く出ており、もう全て把握するのは不可能な状況になっている。

Text Encoder

BennyDaBall/Krea-2-Engineer-V1
このテキストエンコーダーは、よりうまく描画できる様に調整されている。オリジナル(左)との比較を見れば少し違う。筆者はこれをデフォルトで使っている。

ahmed22xa/Huihui-Qwen3-VL-4B-Instruct-abliterated-comfy
Krea 2のテキストエンコーダーはQwen3-VL-4B。これは普通にVision対応のLLMとしても使えるもので、その検閲解除版だ。ただしここで解除しても効果があるかは正直不明(知人の情報だと効果あったとの話)。

VAE

VAEに関しては特にないのだが、Krea 2はqwen_image_vaeを使っていることもあり、Qwen系、Wan2.1系のVAEがそのまま使用可能だ。

Wan2_1_VAE_fp32を使って精度を上げたり、Wan2.1_VAE_upscale2x_imageonly_real_v1を使って2xにアップスケールしたり、いろいろ試しているケースが多いようだ。なお、Wan2.1_VAE_upscale2x_imageonly_real_v1を使う時は、別途このカスタムノードが必要となる。

Krea 2の勢いが止まらない / カスタムノード編

ComfyUI-Krea2TexTEncoder
Text Encoderに複数のImage(Mask込み)とSystem Promptを追加するもの。通常のCLIP Text Encode (Prompt) を完全に置き換えることができる。

ComfyUI-Krea2TexTEncoderを使い画像を読み取りPromptへ渡す

このImage入力はリファレンス画像相当なのだがi2iではない。Qwen3-VL-4BのVision機能を使って画像を解析、テキスト化したものをPromptに流し込む。従ってよく似たものにはなるが、完全にコピーできるわけではない。とは言えあれば便利。お勧めのカスタムノードだ。

ComfyUI-Krea2T-Enhancer
これはPromptをより忠実にする?というもの。設定は簡単でMODELとmodelの間に入れれば良い。確かにstrengthを上げると目に見えて絵は変わる(この作例では1.0。順にOFF/ON)。Seedを固定し好みへ調整と言ったところか。

ComfyUI-krea2-negpip
Promptに負(最大-1.0)、つまり (anime:-1) などと書き、出てくる画像を調整できる。上記のComfyUI-Krea2TexTEncoderを使いアニメ画を入力、(anime:-1), (Illustration:-1) 、などとして実写化することも可能だ。もちろん (worst quality:-1) もOK。必須ノードだ。以下はアニメ風のPromptと、それに (anime:-1), (Illustration:-1) を加えた結果。見事にリアル系となる。

Workflow

Krea 2 Simple WorkFlow NSFW by HARUKI_MIX
Krea 2: simple gen workflow for high quality realism + lots of info & tips
Krea 2用のWorkflowはComfyUIのテンプレートに入っているが、カスタマイズして公開しているケースも多い。どちらもサンプラーを2段にし(手法は異なる)、肌などをより自然にする工夫をしたものだ。いろいろ参考になるので是非見てほしい。

今回締めのグラビア

今回締めのグラビアは、扉と共に掲載サイズに合わせて長辺1920で生成。扉はKrea-2-Turbo Hybrid TextFusion BF16 Rebuild、グラビアはRedCraft | 红潮 | 赤佬2 (KREA2) INT8 Convrot Edition 2倍速を使用した。

RedCraft+顔LoRA(0.6)を使ったグラビア!

Krea 2に関しては、Krea 2用ControlNetも登場し、まだまだ書くことが山盛りあるものの、長くなったのでこの辺りで一旦終了。次回、さらなる大物が出ないかぎり、続きを書く予定だ。

生成AIグラビアをグラビアカメラマンが作るとどうなる? 連載記事一覧

《西川和久》

Amazon売れ筋ランキング

西川和久

1962年生まれ。プログラマー、IT系ライター、カメラマン(主にグラビア)と、三足の草鞋になってもう四半世紀。

特集

BECOME A MEMBER

『テクノエッジ アルファ』会員募集中

最新テック・ガジェット情報コミュニティ『テクノエッジ アルファ』を開設しました。会員専用Discrodサーバ参加権やイベント招待、会員限定コンテンツなど特典多数です。