Linux Foundationは、既存のドメインネームシステム(DNS)基盤を拡張してインターネット上で稼働するAIエージェントに信頼できる識別子としての名前などを提供する新しいオープンソース標準「Agent Name Service(ANS)」の立ち上げ意向を発表しました。
ASNによってAIエージェントに対してインターネット規模で分散された自律的なアイデンティティ層を確立し、AIエージェントに対する認証、信頼、ガバナンス、相互運用性に関する課題を解決するとしています。

AIエージェントに信頼できる身元確認を付与
多くの企業や組織がAIエージェントの導入を進める中で、インターネットを通じて提供されるAIエージェントに対して信頼できる身元確認の必要性やその検証、インターネット上でのAIエージェントの発見方法などが求められるとLinux Foundationは指摘しています。
ASNの実現により、あるAIエージェントがどの組織や人物が提供しているのか、また、AIエージェントによって生成されたコードの履歴やシステムの運用履歴があったときに、それが本当にそのAIエージェントが実行したものなのか、などが検証できるようになることを意図しています。
DNSに加えてDIDやLEIもサポート
ASNは既存のDNSを拡張することに加えて、分散型識別子(DID:Distributed identity)や取引主体識別コード(LEI:Legal Entity Identifier)もサポートし、企業や組織が既存のアイデンティティシステムに統合できるようにもする計画です。
ASN立ち上げの発表に関しては、Cloudflareやシスコ、セールスフォースをはじめとした複数の関係者が賛意を示しています。
この記事は新野淳一氏が運営するメディア「Publickey」が2026年7月2日に掲載した『DNSを基盤にAIエージェントに信頼できる名前を与える「Agent Name Service(ANS)」、立ち上げ意向をLinux Foundationが発表』を、テクノエッジ編集部にて編集し、転載したものです。

