NECパーソナルコンピュータ(NECPC)が、Androidタブレットの新ラインアップとして「Tab EX」と「Tab T12N」を発表しました。
いずれも国内メーカーらしい使い勝手への配慮が随所に見られる製品ですが、方向性は異なります。Tab EXは性能と質感を追求したハイエンドモデル、Tab T12Nはペンとキーボードを最初から備えた“オールインワン”モデル。発表前に実機に触れる機会があったので、その印象を中心に紹介します。
Tab EX

まずはハイエンドに位置付けられるTab EXから。手に取って最初に感じたのは、薄型で持ち運びやすいという点。ユニボディ構造で質感高く、重量は約460グラム。数字以上に軽快に感じられ、バッグに入れて持ち歩く用途をしっかり意識していることが伝わってきます。
付属のスタイラスペンは8192段階の筆圧検知に対応し、書き味は良好です。ハプティクスが心地よく、フィードバックが自然で、長時間のメモやイラスト作成でもストレスを感じにくい印象でした。ダブルタップによる機能切り替えにも対応し、実用性は高いと感じました。

▲付属のデジタルペン
ディスプレイは11インチの液晶ながら、解像度は3200×2000ドット、最大輝度は800ニト、リフレッシュレートは144Hzと非常に贅沢な仕様です。OLEDではないものの、発色や精細感は申し分ありませんでした。SoCにはSnapdragon 8 Gen 3を搭載しており、サクサク動作します。
バッテリーにはシリコンカーボン素材を採用。薄型化と容量確保を両立しつつ、IP53相当の防塵防水性能も備えており、日常使いでの安心感があります。音響面ではDolby Atmosに対応。実際に聴いてみましたが、音質・音量とも不足は感じませんでした。
アクセサリー面で特徴的なのが、スマホケースでおなじみのCaseplayとのコラボレーション。購入特典として、好みのデザインを選べるケースの無料クーポンが付属します。

▲Caseplayコラボケースが1つ得点でもらえる(要申し込み)
カバー部分は基本の3色から選び、デザインは自由にカスタマイズできる仕組み。ただし、ペンを内側に収納できる構造のため、ケース全体はやや大ぶりで、好みが分かれそうな点ではあります。
オプションのキーボードはマグネットで装着するタイプで、タッチパッドも備えています。

▲カラーはホワイトのみ(汚れが少々心配)
装着すると、見た目も使い勝手も“ミニPC”的な雰囲気になり、文章入力や軽作業ならこれ1台で完結します。キーボード配列はJIS準拠で、日本のAndroidタブレットとしては貴重な存在です。カスタマイズ可能なキーが用意され、初期設定ではGeminiが割り当てられていました。
実売価格は9万円前後を想定。スタンドカバー付きキーボードは約1万6000円前後です。スペックから考えると、なかなかコスパいいのではないでしょうか。個人的には5Gモデルも投入してほしかったところ……。
Tab T12N

一方のTab T12Nは、ペンだけでなくキーボードも最初からセットになっている点が最大の特徴です。ペンはキーボード側に収納スペースが用意されており、持ち運び時に紛失しにくい仕様になっています。

▲画面下部(横画面時)にペンの収納スペース

▲スタンド時はペンの収納スペースが隠れる仕組み
ディスプレイはB5ノートに近い縦横比で、資料閲覧やノート用途との相性が良さそう。こちらはリフレッシュレート90Hz駆動で、数値上は控えめですが、実際の操作感は十分になめらかでした。SoCにはMediaTek Dimensity 6400を採用しており、日常用途や学習用途であれば不足を感じる場面は少ないでしょう。
プリインストールされている「nebo」は、サブスクリプション不要で使える手書きノートアプリで、学生ユーザーには特にありがたい存在です。
本体価格は6万6000円前後。ペンとキーボード込みでこの価格は入門機に最適ではないでしょうか。
また、アクセサリーとして、キーボードなしのシンプルなタブレットカバーが約8000円前後、保護ガラスが約3000円前後で用意されています。

▲ガイドも付いた純正のガラスプロテクター
Tab EXが性能と質感を突き詰めたハイエンドだとすれば、Tab T12Nは必要なものを最初から揃えたオールインワン。最近、ホントAndroidタブレットの選択肢が増えて嬉しいですね。









