アップルの「空間コンピュータ」ことMRヘッドセットの新製品Apple Vision Pro 2は、直近のうわさでは2025年内に発売されると言われています。その予測が正しければ、そろそろ出荷開始の時期にさしかかっていることになります。
年内発売を報じたのはBloombergのマーク・ガーマン氏および、TF International Securitiesのアナリスト、ミン=チー・クオ氏で、いずれもアップルの新製品に関する事前予想で実績がある人物なので、情報の信頼度は高そうです。
ただ困ったことに、二人の予想の間ではApple Vision Pro 2に搭載されるSoCの世代についての予想が食い違いがあります。クオ氏は、当初の予想よりアップルの第2世代ヘッドセットには最新のM5(?)が搭載されると述べており、今回もその信念に揺ぎはありません。ところが、ガーマン氏は7月上旬に搭載SoCがM4になると語っていました。
とはいえ、ユーザー目線で言えばM4でもM5でも、初代Apple Vision ProのM2に比べれば大幅な性能向上があるであろうことに変わりはありません。どちらのチップを搭載しても、初代Apple Vision Proからの大きな進歩を感じられそうです。
なお、ガーマン氏はApple Vision Pro 2のチップに搭載されるNeural Engineに関して、コア数を増やしたカスタマイズ版がテストされていると述べています。Neural Engineは複雑な仮想環境における画像やアプリケーションのリアルタイム処理をAIに依存するデバイスにとって重要な役割を担っています。アップルはM1チップからM4チップまでのすべてで16コア Neural Engineを採用していますが、Apple Vision Pro 2に搭載されるチップではこれが変更されるかもしれません。

さて、Apple Vision Pro 2に関してはもうひとつ、その使い心地に関する大きな変更が加えられる予想も出ています。初代Apple Vision Proはヘッドセットだけで約620gもあり「重すぎる」のが難点でした。アップルは軽量なヘッドセット製品も開発しているといわれていますが、その登場は2027年以降と予想されています。
まもなく登場するというApple Vision Pro 2の重さ対策に関して、ガーマン氏は新しく「首への負担とそれに伴う頭痛の発生を軽減するよう設計され」た新しいストラップが採用されると述べています。ここは、重量そのものも少しは軽くなってほしいと誰もが願っていることでしょう。せっかくの新設計なら、初代向けにも新しいストラップを出してほしいところです。
ちなみに、ミン=チー・クオ氏は最近の別のアップル製品に関する予想として、2026年登場のMacBookシリーズにタッチパネルが初搭載され、iPadとの境界がさらに曖昧になるとXに投稿しています。
クオ氏によれば、MacBookシリーズのタッチパネル化は「特定のシナリオで、タッチ操作が生産性と全体的なユーザーエクスペリエンスの両方を向上させる可能性」があるとのことですが、ディスプレイを起立状態で使うノートPCにタッチパネルを採用しても、腕を宙に浮かせた姿勢のままでのパネル操作は疲れやすいという問題点があります。こちらも、もしうわさが本当なら、アップルがどのような工夫を仕込んでくるのかも注目点になりそうです。
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