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NASAが火星にオパール発見、Curiosityローバーのデータ分析で判明。将来の水資源になる可能性

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Munenori Taniguchi

Munenori Taniguchi

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アリゾナ州立大学の研究者が、NASAの火星探査ローバーCuriosityが搭載する科学機器のデータを分析し、地表に水分を多く含むオパールが多く存在することを発見しました。

オパールにもいろいろあり、宝石と言えるものはごく一部だったりするので、火星を掘れば宝石がザクザク…という話ではありませんが、少なくともオパールの生成に必要とされる大量の水が火星に存在した証拠と言えるかもしれません。

オパールは、岩石の隙間にシリカなどを含む水が流れ込んだ後、長い年月を経て形成されます。その色は無色透明なものから、乳白色、黄色、褐色、緑色、青色までさまざまなものが存在します。

研究者らは、Curiosityがかつて撮影してきた火星のゲール・クレーターの写真の多くには、大地を横切る「Halo」と呼ばれる割れ目のような地形の周囲に、明るい色の岩石が見られることに着目しました。

そして、以前にCuriosityがこの岩石のサンプルを採取し、搭載するChemCamやDANと呼ばれる科学機器にかけたアーカイブデータを改めて分析しなおしました。するとこれらの岩石にはオパールの主成分であるシリカと水が大量に含まれている可能性が高いことがわかったとのことです。

また研究者らはアーカイブデータを分析するだけでなく、新たなデータを研究する機会を待ちました。そしてローバーがこの明るい色の岩石の多いLubangoと呼ばれる地域に到達したときに、DANに含まれる中性子分光機器を使った分析を実施、この裂け目一帯の岩石がやはりオパールの成分を多く含む組成であることを再確認しました。

研究者は「これらの環境は、ゲール・クレーターの古代の湖が干上がった後も長い間形成されていただろう」と述べ、地表の放射線から守られ豊富に水が残った地下の環境が生命にとって存在しやすい場所として長く機能していた可能性が考えられるとしています。

火星にオパールが存在するという兆候は、2008年に行われたMars Reconnaissance Orbiter(MRO)による観測でも現れていました。MROは火星のいくつかの地域で、オパールに近いと考えられる水和シリカの堆積物からなる広範な一帯を検出していました。また、Curiosityのいるゲール・クレーターではなく、ジェゼロ・クレーターで地表の探査を行っているPerseveranceローバーのデータにも、オパールに近い物質が含まれている地域があったことがわかっています。

このような証拠から、火星の表面から水が消え去った後も、裂け目の間の地下深くには水が長期間残り、われわれの思っているよりもずっと最近まで火星の水が存在していた可能性があると考えられます。またそのなかには、もしかしたら生命が存在できた環境もあったかもしれません。

別の視点としては、オパールが将来、火星に到達する宇宙飛行士たちにとって重要な水資源になることが考えられます。非晶質または潜晶質の準鉱物であるオパールは熱を加えれば水を取り出せる可能性があり、研究者らはこの裂け目の長さ1m、深さ30cmほどの岩石に最大5.7Lの水が含まれる可能性があると推測しています。


《Munenori Taniguchi》
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