衛星インターネット「Starlink」、都心で受付停止。そして見つけた幸せの青い空(CloseBox)

テクノロジー Space
松尾公也

テクノエッジ編集部 シニアエディター / コミュニティストラテジスト @mazzo

特集

衛星インターネット「Starlink」、都心で受付停止。そして見つけた幸せの青い空(CloseBox)
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イーロン・マスクの宇宙企業SpaceXの衛星インターネットサービス「Starlink」を我が家に導入するためのレポートを何回かに分けてお届けしています。前回は、アンテナを屋根に設置してくれる電気工事店が現れ、必要なマウントが届くのを待っている、というところまででした。

そうこうするうちに、Starlinkの人気は高まっているようで、10月20日頃から東京の一部で申し込みができなくなっています。地元の練馬区も対象内。

画像のうち暗くなっている部分は定員オーバーのため現在申し込みを停止しており、2022年第4四半期に定員拡大予定に変わっています。先着順とあった通りになったようで、東京都23区の大部分がそうなっていますが、境界は行政区分とは異なっており、個別に確認が必要のようです。

▲定員拡大予定: Q4 2022となっている

そんな中、青空の見えた日曜日の朝、玄関を出て左の駐車スペースで見上げて、気がついたのです。

「すっかり秋の空だな」

「いや、待てよ。ここから空が見渡せるじゃないか。それにこっちは北向きだし……」

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南向きの2階ベランダに180cmのスチールラックを持ち込んで、その上にStarlinkディッシュを仮置きしたところ、衛星を捕捉してネットにつながるものの、かなり不安定な状態であることがわかり、これは屋根の上にアンテナを設置するしかない、と判断したのでした。そのための工事業者がようやく見つかったという段階が前回。


工事ができるまではこのStarlinkセットアップシリーズもしばしお休みと思っていたのですが、空が見える場所が、ベランダ以外にあるということがわかった以上、試さないわけにはいかないじゃないですか。北向きだし。

で、ディッシュを駐車スペースに持ち込んで、置いてみました。

駐車スペースに向いた家の外には、幸いなことにコンセントもあります。そういえば家を建てて以来、一度も使ったことがありませんでした。よく考えたら、先日買った電動アシストのフォールディングバイクの電源はここから取ればよかった……。

ここに、ディッシュとつながっている電源アダプターからコンセントに繋げると、アンテナが動き出します。しばらくすると、向きが安定し、北の方を向きました。ここで、ネット接続を確認すると、オンラインに。スピードは155Mbps出ています。とりあえず、合格のようです。

東上空は家の屋根が邪魔をしているものの、それ以外はオープンなスペース。目の前は道路で、左側に接している隣家は駐車スペースなので、高くて邪魔をするものはありません。なぜこれに気づかなかったんだ……。

UPTIME(ネット接続時間)の統計データを見ると、9時間中に遮断されているのは15分58秒。ベランダの時よりははるかに順調で、まあ優秀と言っていいでしょう。

データのOUTAGESログを見ると、アンテナが何度か姿勢制御をし、空の障害物検出が終わってからの障害は「POSSIBLY OBSTRUCTED」から「OBSTRUCTED」に変わっていることがわかります。ディッシュの方向が最適化されたことで、遮断時間も短くなっているようで、最長でも18秒以内に収まっています。

現状では駐車スペースの真ん中にベース(三脚)を直置きして、その上にディッシュを載せていますが、これをベランダの時のようにスチールラックに載せて高さを稼げばもっと状況は良くなるかもしれません。が、この状態でもバックアップとしては十分な性能を出していることだし、引き続き工事を待つことにしようと思います。

「少しでも高いところ」という固定観念があったため、地面への直置きが現状の最適解だと気づかなかったのは迂闊すぎました。世界中を探し回ったけれども幸せの青い鳥はすぐそばにいたという童話みたいです。

もっとも、モーリス・メーテルリンクによる童話劇は単純なハッピーエンドではなく、チルチルとミチルが青い鳥に逃げられてしまうという結末。わたしの青い鳥、スターリンクがそうはならないようにしたいなあと思う次第です。


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《松尾公也》
松尾公也

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