2026年6月8日開催の開発者イベントWWDC26で、Appleは全面刷新版のアシスタント「Siri AI」を発表しました。
GoogleのGeminiをベースにした新Apple Intelligenceで動作しており、iPhoneとApple Watch など端末をまたいだ文脈の理解と複数ターンの会話、リアルタイムのWeb検索、個人データを使ったユーザー理解、アプリ実行など大きく強化されています。

Siri AIへのアップデート同時に、過去の会話やタスクを一覧できる単体 Siri アプリも新たに追加。ユーザーインターフェースも新しくなり、これまでは通知センターだった「画面上中央から下スワイプ」で Siri が開くようになります。
対応デバイスは
・iPhone 16以降およびiPhone 15 Pro / Pro Max
・iPad mini (A17 Pro)、M1以降のiPad
・M1以降のMac、MacBook Neo
・Apple Watch Series 9以降、Apple Watch Ultra 2以降、Apple Watch SE 3
・Apple Vision Pro。
■ Siri AIの主な新機能
▲ 個人情報の横断検索とアプリ連携
・メッセージ、メール、写真などのアプリをまたいで情報を検索できる「個人コンテキスト理解」機能を搭載
・「友人が勧めていたレストランを探して」「古いメールからホテルの予約番号を出して」といった自然な言葉での依頼に対応
・サードパーティアプリも、開発者がSpotlightと連携することで個人コンテキスト検索の対象になる
▲ 画面認識(オンスクリーン・アウェアネス)と会話の継続
・ユーザーが見ている画面の内容に関する質問に答えられる「オンスクリーン・アウェアネス」機能を搭載
・ウェブから最新情報を取得し、日食の日時や音楽アーティストのコンサート情報なども回答可能
・回答に対してフォローアップの質問を重ねる会話形式に対応

▲ デバイスをまたいだ会話履歴の同期
・新設された専用の「Siriアプリ」により、過去の会話を振り返ったり新しい会話を始めたりできる
・iCloudを通じてiPhone、iPad、Mac、Apple Watch、Apple Vision Proの間で会話履歴をプライベートに同期
▲ Visual Intelligenceの拡張
・iPhoneのカメラアプリに新たな「Siriモード」が追加され、シャッターボタンをタップするだけでSiriが目の前のものを認識して情報を提供
・カメラのSiriモードでは、Apple Cashを使った割り勘や食事の栄養情報の取得なども可能(Apple Cashは米国のみ)
・Visual IntelligenceがiPadおよびMacにも初めて対応。iPadではスクリーンショット機能と統合、Macでは専用キーボードショートカットで利用可能
・Apple Vision Proでは、アプリウィンドウ内のコンテンツや周囲の物理的なオブジェクトを見るだけでSiriに質問できる
▲ 文章作成・編集ツールの統合
・テキスト入力が可能なほぼあらゆる場所でSiri AIを使った文章の生成・編集が可能
・MailやMessagesでは、相手ごとの普段のやり取りのスタイル(句読点やトーンなど)を反映した文章を生成
・システム全体(多くのサードパーティアプリを含む)で入力中に自動校正を実施
▲ プライバシーを重視した新アーキテクチャ

・デバイス上で動作するApple Foundation Modelsと、サーバー側のPrivate Cloud Computeを組み合わせた新アーキテクチャを採用
・Private Cloud Computeを利用する際、ユーザーの個人データはAppleを含む第三者に保存・提供されない
・外部の専門家がいつでもこのプライバシーの仕組みを検証できる
・SpotlightインデックスやApp Toolboxなどのコア機能はデバイス上のみで動作
▲ 対応デバイスと音声・ディクテーション機能の強化
・Siriの声の表現力やペースをユーザーがカスタマイズ可能
・ディクテーション機能が強化され、大文字・小文字、句読点、フォーマットを自動処理
・より高度なオンデバイスモデルが必要な表現力豊かな音声や高精度ディクテーションは、iPhone Air、iPhone 17 Pro、iPhone 17 Pro Max、12GB以上のユニファイドメモリを搭載したiPad(M4以降)またはMac(M3以降)、Apple Vision Pro(M5)で利用可能

■ 提供時期と対応状況
▲ 開発者向けは即日開始、ユーザー向けは今年後半に英語でベータ提供
・開発者向けテストは2026年6月8日よりApple Developer Programを通じて開始。iOS 27、iPadOS 27、macOS 27、visionOS 27に対応
・watchOS 27向けの開発者テストは今後のベータで提供予定
・ユーザー向けベータは2026年後半に英語で提供開始予定。その後、対応言語を順次拡大するとしている
・Apple Intelligenceの対応言語は英語、デンマーク語、オランダ語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ノルウェー語、ポルトガル語、スペイン語、スウェーデン語、トルコ語、ベトナム語、中国語(簡体字・繁体字)、日本語、韓国語
・対応デバイスはiPhone 16以降、iPhone 15 Pro・Pro Max、iPad mini(A17 Pro)、MacBook Neo(A18 Pro)、M1以降のiPad・Mac、Apple Vision Pro、Apple Watch Series 9以降、Apple Watch Ultra 2以降、Apple Watch SE 3(Apple Intelligence対応iPhoneとペアリング時)
・EUではMac、Apple Watch、Apple Vision ProでSiri AIを利用可能だが、iOS・iPadOSでは当初提供されない。Appleはユーザーのプライバシーとセキュリティを守る方法を模索中としています。
・中国では規制対応中のため、Siri AIおよびApple Intelligenceの新機能は提供されません。
【WWDC26】Apple、次世代「Apple Intelligence」を発表 写真編集・Safari・パスワード管理などに新たなAI機能 | テクノエッジ TechnoEdge










