生成AIグラビアをグラビアカメラマンが作るとどうなる?第71回:衣装チェンジ、画像コピーからアウトペイントまで、Krea 2界隈はますます活発に(西川和久)

テクノロジー AI
西川和久

1962年生まれ。プログラマー、IT系ライター、カメラマン(主にグラビア)と、三足の草鞋になってもう四半世紀。

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生成AIグラビアをグラビアカメラマンが作るとどうなる? 連載記事一覧

ますます活発なKrea 2 / ControlNet(Depth)

前回の最後に少し触れたが、DepthのみだがControlNetに対応するカスタムノードが登場した。ご存知のように元画像の深度情報を使い、生成する画像の構図を固定する。効果はこの通り。


ヨガポーズのようにプロンプトだけではなかなか難しいものも、元画像さえあれば再現できる。効果のかかり具合はKrea 2 Control LoRA Loaderstrengthで調整する。通常1.0でいいだろう。

comfyui-krea2-controlnetを使ったControlNet(Depth)

さて、これだけでも十分強力なのだが、前回ご紹介したComfyUI-Krea2TextEncoderを使い、元画像を入力すると、qwen3vl_4bのVision機能を使い画像の内容を読み取り、それをプロンプトへ流し込むことができる。

つまりControlNetで構図を固定した上で、内容はVisionで取得。これによって100%完全というわけではないものの、画像コピー機が出来上がる

comfyui-krea2-controlnetとComfyUI-Krea2TextEncoderを組み合わせほぼコピー機に

先ほどControlNetを使い構図を真似た画像を元画像とし、ImageをComfyUI-Krea2TextEncoderに接続した結果はこうなる。かなり近いのが生成されてると思うがいかがだろうか。

ますます活発なKrea 2 / Edit

Editは元画像をプロンプトで指示した内容へ書き換える。もともとKrea 2はEdit対応モデルではないのだが、comfyui-krea2editカスタムノードを使えば可能となる。まずは、

Change all flowers to sunflowers.

背景の花を夏らしく向日葵に変えてみる。この時、Krea2 Editのオプションref_boostなどは、以下のような意味を持つ。

ref_boost: (忠実度)モデルが参照画像をどれだけ厳密に再現するかを示す。v1.2の新機能
1.0 = 従来の v1.1 動作
4.0 = 推奨値顔と体の似せ度が大幅に向上、より正確な編集が可能
>10 = 過度なコピー: 削除・置換が失敗し始める
<1 = 参照画像を無視

ref_boost_a: 2枚画像モード用ダイアル。通常1.0のまま

fit_mode: 入力画像を異なる出力アスペクト比にどう合わせるか
fit (デフォルト・推奨): 出力サイズにリサンプル
crop (レガシー) : v1/v1.1 重みのためのセンタークロップのみ

背景の花を夏らしく向日葵へ。左下の2枚目Load Imageとその横のVAE Encordeはバイパスする

次は元画像が2つあるパターン。2枚目のドレスに着せ替える。プロンプトは、

Change the outfit to a mini dress.

元画像が2つあるパターン

指示が英語というのがちょっと辛いが(笑)、そこはいろいろな翻訳ツールを使って何とかする。Change the outfit to a mini dress and change all flowers to sunflowers.として背景の花を向日葵にしつつドレスを着替えることも可能だが2つ同時変更は精度が落ちる。

最後はキャラクターシートを使い画像を生成する。元画像にご覧の様なキャラクターシートを用意し、プロンプトはこんな感じで(A young Japanese woman shops in Shibuya.)普通に入力。するとキャラクターシートの内容を維持したまま画像が生成できる。ある意味、顔(+スタイル)LoRAが不要になる……というのは(精度的に)ちょっと言い過ぎか。

キャラクターシートを使ったEdit

ChatGPTなどを使った生成までとは行かないものの、キャラクターシートが使えるといろいろ楽しめるので是非試してほしい。Edit全般の注意点としては解像度を1MP(2:3なら832x1248)にしないと(動かなくはないが)本領発揮しないというのがある。

ますます活発なKrea 2 / Outpaint

最後はOutpaint。つまり元画像から周囲を書き加える機能だ。これを使えば例えば縦位置でいい写真があったとして、記事のレイアウト上、横位置がほしい……といった時に助かったりする。カスタムノード専用のモデルが必要。以下は1024x1536、2:3の元画像を1536x1024の3:2へOutpaintした結果だ。

1024x1536、2:3の元画像を1536x1024の3:2へOutpaint

ただし現状万能ではなく、彩度の高い元画像(例えば青い空など)だと、境界線が少々気になるケースがある。

以上のように、Krea 2は6月23日リリースと、まだ一月ほどしか経っていないにも関わらずどんどん機能拡張され、勢いがある。もちろん派生モデルやLoRAも既に数えきれないほど豊富。学習に時間のかかるTrainedモデルもぼちぼち出始めた。あっち系ばかりなので(笑)リンクはしないがCivitaiで探してほしい。

今回締めのグラビア

今回締めのグラビアは、扉と共に掲載サイズに合わせて長辺1920で生成。特に何の捻りもない(笑)夏っぽいKrea 2 Turbo + 顔LoRA (0.5) を使ったグラビアとなる。

Krea2+顔LoRA(0.5)を使ったグラビア!

梅雨も終わり、夏真っ盛り! まだまだKrea 2の勢いは止まりそうもない。

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《西川和久》

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1962年生まれ。プログラマー、IT系ライター、カメラマン(主にグラビア)と、三足の草鞋になってもう四半世紀。

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