このところ、音楽関連のヴァイブ・コーディングをやってきたおかげでだいぶ理解が深まった感じがあるのですが、やはり根本的なところを学んでいないのです。音楽理論。
長崎少年合唱団にいたときに、コーリューブンゲンをやらされたことはあるんですが、多分それとは違う。
「音楽理論は不要」「いや、わかっていた方がいい」などとネット上では繰り返し繰り返し議論が起きていて、そこになんとなく混ざりたい気もするけど、そのレベルの知識もない状態です。
最近ではプロのミュージシャンの方々と音楽の仕事をしている関係上、最低限の知識は持っておきたいですし。
知人でバークリー音楽院を卒業した人が何人かいるのですが、いわゆるバークリーメソッドというのが業界標準的に使われていること、その昔、渡辺貞夫の「ジャズ・スタディ」というバークリーメソッドを元にした教科書があって、それを勉強するとアドリブができるようになるらしいといううっすーい理解度しかありません。ただ、その門前くらいには侵入しておきたい。
そこで考えました。まずはAIに自分用の教材を作ってもらえば良いのでは。
ClaudeはFable 5での開発で使いまくっており、トークンの無駄遣いはしたくないので、今回のメインはChatGPTにお願いしようと思います。
では、スタート。
ChatGPTにバークリーメソッドの教材を作ってもらう
筆者いわゆるバークリーメソッドをわかりやすく解説する教材を作って
ChatGPTもちろん。まず対象レベルを決めると、説明の深さと練習問題をきれいに合わせられます。
筆者対象は、僕です
ChatGPTあなた向けなら、「ギターと鍵盤で音を確かめ、Logic Proで曲に使う」ことを中心にします。
なお「バークリーメソッド」は厳密な単一の公式理論名というより、一般にはバークリー系の教育で使われる、次の考え方をまとめて指すことが多いです。
コードを機能で捉える
コードと使用可能なスケールを結びつける
テンションとアヴォイドノートを整理する
矢印と括弧でⅡ–Ⅴやドミナント進行を分析する
ボイスリーディングを重視する
特に中心になるのがコード・スケール理論です。バークリー自身も、コード・スケール理論を「コードの機能、旋律、解決先に応じて、適切なテンションを選ぶ考え方」として説明しています。
以下を、そのまま最初の教材として使える形にまとめました。

これを読んでいくだけで概要は掴めそう。ただ、読み進めていくうちに、ところどころ疑問が湧いてきます。
そんなときに便利なのが、Chromeの「Geminiに相談」機能です。Chromeで開いているページについて、Geminiに聞けばすぐに答えてくれる。ChatGPTとの対話や教材で読んでいる場所からは動かずに、疑問点だけを聞き出せるので便利です。
OpenAIのAIブラウザ、ChatGPT Atlasでも同様のことはできますけど、8月9日で終わっちゃいますしね。
「トニック」という用語が出てきて、それがわからなかったら、右側のGeminiペインを開いて、下部のテキストフィールドに「トニックって何?」と聞けば、文脈に合わせて解説してくれます。あとは開きっぱなしでOK。

そこをさらに深掘りしていくこともできます。
音楽用語のトニックと、ジントニックのトニックは同じ語源であるという豆知識も得られました。
このように、「Geminiに聞く」を併用しながら、自分のペースで知識を得るのは意外に楽しいものです。
ただ、これは音楽なので、音によるフィードバックがほしい。キーボードやギターを手にしていればいいけど、もっとインタラクティブなのがほしい。
いったんこの教材を読み終えると、ChatGPTが提案してきました。
ChatGPTこの次は、教材を全12課の教本形式に拡張し、各課に譜例、鍵盤図、ギター指板図、Logic Pro課題、解答を付けるのがよさそうです。
筆者画像を加え、さらにそれを音として確認できるプログラムも用意してほしい。読んでいるときに僕が疑問に思ったことを、ChromeのGeminiに相談で得た回答も添付しておくので、それをコラム的に挟んでみて。
ChatGPT収録内容は以下です。
トニック/サブドミナント/ドミナントの図解と試聴
G7のトライトーンがCmaj7へ解決する動き
Ⅱ–Ⅴ–Ⅰのガイドトーンとボイスリーディング
コードトーン、テンション、コード・スケールの関係
Cmaj7上の11thと♯11thの比較
七つのモードをドローン付きで聴き比べ
ナチュラル/ハーモニック/メロディック・マイナー比較
C9、Cadd9、Csus2の違い
Logic Pro用の8小節実習
簡単な耳のチェック問題
添付されたGeminiとの対話から、「トニックとは何か」「トライトーンは三重和音なのか」「ドミナントの“支配的”とは何か」といった、実際に引っかかった疑問をコラムとして配置しました。 また、モード、三種類のマイナースケール、C9とCadd9の違いについても、それぞれ関係する章へ組み込んであります。
Geminiの回答はそのまま転載せず、比喩として有効な部分は残しつつ、語源説明と音楽理論上の説明が混同されないよう補足・修正しています。音は外部音源を使わず、HTML内のWeb Audio APIで生成するため、インターネット接続なしでも鳴らせます。
筆者うん。これでいい。進めて。
インタラクティブな教材が出来上がった
すぐにイラスト付きで音が出るインタラクティブな教材が完成しました。筆者がGeminiに聞いた疑問点も織り込まれています。完全にパーソナライズされた教材です。



古代ギリシャの地名から付けられたスケールも、音が実際に聞けると理解度が違いますね。

いやー、勉強になりました。それがこれからの音楽活動にどう影響するかはわかりませんが、ナチュラルマイナー、ハーモニックマイナー、メロディックマイナーといったスケールの話とかがわかっただけでもいいかなあ。そういえば、キース・エマーソンのMoogソロ自動演奏プログラムでもD DORIANがどうのこうのといった説明がちょくちょくあったのが、そういうことか、と。

あ、もう入門の最後まで来てしまいました。
いったん教科書ができたら、さらに理解を深めるために別のアプローチもできます。例えばマンガ。

調子に乗って、スケール入門のマンガも描いてもらったのですが、どうにもおかしい。
そう、鍵盤をちゃんと描けていないのです。白鍵と黒鍵の位置関係がめちゃくちゃ。これは、画像生成AIにおける指や手の問題がほぼ解決しても、いまだに治らない問題。ピアノ鍵盤をちゃんと描画できない問題が、続いているのです。

五線譜はちゃんと描けるのに……。
次は何を教えてくれるのかは、自分次第。そういえば、リードボーカルに2声のコーラスをつけることを依頼されているのでした。今は感覚的にやってるけど、そのための理論的なものを勉強するにはどうしたらいいのか。
こういう疑問にもちゃんと応えてくれます。このスレッドに、疑問に思ったことをどんどん追加していけばいいってことですかね。

ChatGPT Voiceと併用するのもいいと思います。音域は狭いけど、ある程度、歌うこともできます。ドからソくらいまで。



















