ClaudeにSalesforceを統合した「Claudeforce」、AnthropicとSalesforceが発表。Claudeから営業データ分析や顧客対応

テクノロジー AI
新野淳一

ITジャーナリスト/Publickeyブロガー。IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。

SalesforceとAnthropicが「Claudeforce」を発表しました。

第一弾となる「Salesforce in Claude」では、Claudeの画面からプロンプトを入力するだけで、Salesforceのデータやワークフローを用いた現状分析や顧客対応、提案などがClaude画面内で行えるようになります。

例えば顧客に値引きを提案する場合でも、Salesforceにあるルールに基づいてClaudeからの提案が行われます。

管理者が設定すると、ユーザーのClaudeの画面でSalesforce in Claudeが利用可能になる

Claude上でSalesforceのデータとパイプラインやワークフローに基づいた営業の進捗状況などが把握でき、次のアクションプランやメール案などもClaudeが教えてくれる

Claudeforceは両社の提携拡大に基づき、Claudeの推論能力とSalesforceのデータやワークフローなどとを組み合わせることで、AIエージェントを用いたさまざまなアクションを実現するものです。

確率論的なAIと決定論的なSalesforceを融合させる

今回発表されたClaudeforceは、AIエージェントの確率論的なインテリジェンスと、Salesforceが持つ顧客データおよび決定論的なワークフローを組み合わせることで、これまで以上に優れたAIエージェントの活用をビジネスにもたらすものとされています。

Salesforceの会長兼CEOであるマーク・ベニオフ氏は、Claudeforceを次のように説明しています

Through the new AIforce harness + Headless 360, Claude gets direct, governed access to Data 360, Tableau, Slack, and your entire Salesforce workflow—without ever leaving the chat.

(Claudeは最新のAIforceハーネスとHeadless 360を通じて、Data 360やTableau、Slack、そしてSalesforceのワークフロー全体に直接かつ管理されたアクセスが可能になります。いちいちチャット画面から離れる必要はありません。)

(略)

Probabilistic models alone can’t run a company. Deterministic systems alone can’t reason. Claudeforce fuses Claude’s reasoning with Salesforce’s trusted data and controls. The AI is the interface.

(確率論的なモデルだけでは会社は運用できません。決定論的システムだけでは推論ができません。ClaudeforceはClaudeの推論を信頼性のあるSalesforceのデータおよびコントロールと融合させるのです。AIこそインタフェースとなります。

Salesforce inside Claude

Claudeforceは複数のサービス展開が予定されています。今回の発表に合わせて最初に提供されるのが、Claudeで動作する「Salesforce inside Claude」です(記事冒頭の画面参照)。

Salesforce inside Claudeは、SalesforceとAnthropicによって共同開発された「商談準備」「商談状況(ディールヘルス)のレビュー」「パイプラインレビュー」など37種類のセールススキルを備え、営業担当者の収益サイクル全体を理解してアクションを行うClaudeのプラグインです。

アクションはすべてSalesforceを経由するため、アクション実行時には確実にその企業のビジネスルールが適用されます。

さらに、ClaudeをSalesforceの信頼境界内で稼働させる「Claude inside Salesforce」も発表されています。

今後は他のAI企業とも提携を広げていくのでは

Salesforceは今年(2026年)4月に、AIエージェントがSalesforceのユーザーインタフェースをバイパスしてデータやワークフローなどのあらゆる機能にアクセスできる「Salesforce Headless 360」を発表しています。

参考:ヘッドレスなSalesforce登場、あらゆる機能がAPI/CLI/MCPでアクセスできる「Salesforce Headless 360」発表

もともとSalesforceは人間の営業担当を支援するためのCRMサービスとして登場しました。そしていま、AIエージェントの登場でAIエージェントが人間に代わって多くの営業やカスタマサポート業務の自動化を行おうとしています。

そうした中で、Salesforceはこれまで蓄積してきたデータと、ワークフローのような企業のガバナンスルールを強みにしてAIエージェントの時代を戦おうとしています。それが今回発表されたClaudeforceの中身に現れていると同時に、今後はAnthropic以外のAI企業とも同様の提携を広げていくのではないかと考えられます。


この記事は新野淳一氏が運営するメディア「Publickey」が2026年9月2日に掲載した『ClaudeにSalesforceを統合した「Claudeforce」、AnthropicとSalesforceが発表。Claudeから営業データ分析や顧客対応を実現』を、テクノエッジ編集部にて編集し、転載したものです。

《新野淳一》

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新野淳一

ITジャーナリスト/Publickeyブロガー。IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。

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