ファーウェイが血圧計スマートウォッチの新モデル「HUAWEI WATCH D3」を発表しました。
HUAWEI WATCH D3は、バンド内蔵のカフで血圧を実測するWATCH Dシリーズの3代目。本体とバンドが薄く軽くなったほか、新たに心拍数が高い状態でも測れる「運動前後の血圧計測」に対応しました。
■ 心臓病学会で初公開した「医療機器としてのウォッチ」
HUAWEI WATCH Dシリーズは、バンドの内側に空気で膨らむエアバッグ(カフ)を仕込んだスマートウォッチ。血圧を測れると称するリストバンドやスマートウォッチのほとんどが光学センサーで血圧を推定するのに対して、WATCH Dは家庭用血圧計と同じオシロメトリック法で実測します。

欧州では医療機器規則(MDR)に基づくCEマーキングを取得済みで、認証範囲は単回測定、24時間の自動血圧モニタリング(ABPM)、そして新たに加わった運動前後の測定の3つ。(日本国内向けに販売中の従来モデルWATCH D2も、管理医療機器として自動電子血圧計認証を取得しています。)
発表に先立つ8月30日には、同じミュンヘンで開幕した欧州心臓病学会(ESC Congress 2026)の会場で先行公開するなど、本格的なパーソナルヘルスケアデバイスとして展開するシリーズです。
■ 運動時の計測対応と薄型軽量化
前モデルWATCH D2からのアップデートは、運動前後の血圧測定に対応したこと。運動前の血圧が高すぎる場合は、強度の高い運動を控えるよう促します。対応するのは屋内外のランニング、ウォーキング、サイクリング。

従来は運動後の心拍数が上がった状態での計測が難しかったところ、D3では運動後2分以内に測定して結果を返すようになりました。
高地への移動や急な気温変化を検知して測定を促すリマインダーも加わりますが、こちらはOTA更新での提供となります。
もうひとつのアップデート点は、全体として薄く軽くなったこと。本体の重さは約40gで変わりませんが、厚みは13.3mmから11.3mmに、2mm / 約15%薄型化しました。エアバッグ構造から軽量化が難しいバンドも7.5g軽く、幅が1mm細い25.5mmになり、全体として約9%軽くなりました。
画面は1.82型から1.92型にやや拡大し、ピーク輝度は1500ニトから3000ニトへ倍増。BluetoothはVer.5.2から6.0にアップデートしたほか、Health Glanceの測定項目は8項目から11項目に増えました。
一方で、通常使用で最長6日というバッテリー駆動時間はD2と同じ。24時間計測のABPMを有効にすると最長1日まで落ちる点も据え置きです。24時間モニタリングを使う場合、ほぼ毎日の充電が前提になります。
■ 実測する製品は少数、大半は光学式の推定
手首で実際の血圧が測れる製品としては、オムロンが2019年に発売した「HeartGuide」もあります。製品名の「ウェアラブル血圧計」のとおり、スマートウォッチというよりも血圧計を小型化したデバイスで、センサー類や運動計測の機能は少なく、24時間の自動モニタリングにも対応しません。
一般的なスマートウォッチでも血圧系の機能を搭載するものがありますが、基本的には光学式の心拍センサを使った推定を基にしています。たとえば Apple Watch Series 9 または Ultra 2以降で使える「高血圧パターンの通知」は、30日分のデータから高血圧の兆候の可能性があるパターンを検出して通知する機能。血圧の値は表示しません。
Googleは最新の Pixel Watch 5で血管ストレスの月次トレンドサマリーを生成できるようになりましたが、こちらも推定からの傾向であり血圧自体を測るわけではなく、医療機器ではなくウェルネス機能と位置づけています。
HUAWEI WATCH D3は、9月中旬から欧州で順次発売予定。ドイツでの希望小売価格は449ユーロ、英国では9月23日発売で399.99ポンド。カラーはBlack、Gold、Mocha Goldの3色、対応OSはAndroid 8.0以降とiOS 13.0以降。
日本国内での発売予定や時期について、今のところファーウェイ ジャパンからの発表はありません。ファーウェイはWATCH Dシリーズの販売に日本でも力を入れており、D3も早い時期に認可を取得しての発売に期待したいところです。










