NVIDIA、Hugging Faceの買収発表。約2兆円、ハードとソフト両面でAI分野の支配力強化

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NVIDIAがAIモデル共有プラットフォームのHugging Faceを約129億3000万ドル(約2兆110億円)で買収すると発表しました。

NVIDIAのCEOジェンスン・フアン氏は、Hugging Faceのプラットフォームを拡張・強化しながら、世界中の開発者や機関へのAIアクセスを広げていくとしています。買収は規制当局の承認を経て完了する見通しです。

Hugging Faceは、AIモデルやデータセットを共有・発見・テストできるプラットフォームで、よく「AIのGitHub」などと表現されます。2022年の生成AIブーム以降、オープンソースAIコミュニティの中心的な存在として急成長を遂げてきました。現在は1800万人以上の開発者・研究者・クリエイターが利用し、300万以上のモデル、50万以上のデータセット、100万以上のアプリケーションが公開されています。企業ユーザーも20万社以上に上ります。

NVIDIAはAIチップ市場ですでに圧倒的なシェアを持っていますが、今回の買収によってオープンAIソフトウェアの主要プラットフォームも手中に収めることとなり、まさに、全方位AI企業とも言うべきポジションを確保することになります。

フアン氏は声明の中で、Hugging FaceはAIエコシステム全体に向けたオープンプラットフォームとして存続すると述べてしています。

開発者たちは、利用するモデル、フレームワーク、クラウドや推論サービス、コンピューティングプラットフォームを自由に選択でき、Hugging Face上での開発・デプロイにNVIDIAのコンピューティング製品の使用は必須ではないとのことです。

なお、Hugging Faceはオープンソース・オープンウェイトモデルへの対応を継続し、マルチクラウド・マルチアクセラレーター環境での開発・デプロイもサポートし続けるとしています。

NVIDIAはすでにHugging Faceの最大のオープンモデル・データ貢献者であり、500以上のモデルと250以上のオープンデータセットを公開しています。フアン氏はオープンウェイトモデルの重要性を訴える公開書簡を共同執筆しており、オープンAIへのコミットメントを強調しています。

Hugging FaceのCEOクレマン・デランゲ氏はXへの投稿で、コミュニティへの感謝を示しつつ、より大きなスケールでの展開にはより多くのコンピューティングリソースやサポートが必要であり、それがNVIDIAとの協議につながったと説明しています。

Hugging Faceは2016年創業で、これまでに3億9500万ドル以上の資金調達を実施。2023年の最終ラウンドではSalesforce Venturesが主導し、Google、Amazon、IBM、NVIDIAなども出資していました。報道によれば、同社は昨年NVIDIAからの5億ドルの買収提案を一度断っており、直近の年間換算収益は1億5000万ドルに達しているとされています。

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