Rockstar Gamesは先日、11月19日発売予定の『Grand Theft Auto VI(GTA 6)』の新しい予告動画『Grand Theft Auto VI: An Extended Look』を公開しました。
美しくリアルなグラフィックが話題を呼んだこの動画、最後に「CAPTURED ON PS5」と表示されたことで、11月になればこれがプレイできるとの期待をさらに膨らませた人も多いことでしょう。

ただ、フォトリアルなグラフィックを採用するPlayStation 5用ゲームでは、グラフィックの設定で美しさを優先するとゲームプレイ時のフレームレートが30fps固定になり、プレイ時の動きの滑らかさを優先すればレイトレーシングなどが無効化されるといった具合に、一定のトレードオフを受け入れなければならなくなるのが一般的です。
そして、それはやはりGTA 6でも同じようです。ブラジルのゲームメディアであるFlow Gamesは、公開された新予告動画とについて報じた記事のなかで、Rockstar Northのリード開発者兼共同ディレクターであるロブ・ネルソン氏が、コンソール版のGTA 6の開発版は30fps固定での動作を目標としていると述べたと伝えています。そして、Rockstarは発売後のアップデートで、より高いフレームレートへの対応を検討しているとしました。

Rockstarのこうした方針は過去作品でも同様でした。『GTA V』は、PS5やXbox series Xでは60fpsで動作していますが、それよりも古い世代のコンソールでは30fpsでしか動作しません。また、同スタジオの『Red Dead Redemption 2』は、現行世代のゲーム機でもいまだに60fps動作に対応していないのが実際のところです。
デジタル技術メディアのDigital Foundryは、GTA 6の30fpsという制約の背景について、高密度なNPC、動的な天候変化、物理シミュレーション、高度な交通系の自動処理などがコンソールのCPUに大きな負荷をかけているためと分析しています。また、PSSRアップスケーリングに対応するPS5 Proなら60fpsを実現できる可能性もありそうですが、同メディアはRockstarあるいはソニーがPS5 Proで動作する様子を公開するまでわからないとしています。

Digital Foundryはさらに、今回公開されたゲームプレイ映像は、内部解像度は1440pからの比較的単純な空間アップスケールで4K出力されている様子で、FSR 2やTAAアップスケーリングなど現代的な時間的アップスケーラーの使用は確認されていないとしています。

一方、キャラクターのレンダリングについては、髪のシミュレーションとシェーディングに大幅な進化が見られるとDigital Foundryは述べています。たとえば女性の主人公キャラ、ルシアの髪はカットシーンとゲームプレイの両方でリアルな動きを見せており、肌の表現も汗やメイクの質感など、高い再現度だと評価しています。
ただ、カーチェイスなどダイナミックかつ動きの早い場面では、30fpsの視覚的な荒さを軽減するためにモーションブラーが強く現れており、コンソール版ではモーションブラーをオフにする設定は用意されていない可能性もあるとのこと。

また、Rockstarのゲームエンジン「RAGE」に起因する、アニメーションと描画タイミングのずれによる微妙なカクつきが、今回の映像でも確認できると指摘しています。これはRockstar作品の長年にわたる特性であり、発売までに解消するのは難しそうです。
なお、GTA 6はXbox Series Sにも対応しますが、PS5やXbox Series Xでも当初は30fpsでの対応だとすると、スペックの低いXbox Series Sでその動作がどうなるのかは気になるところです。むしろ、Rockstarは数年後に登場すると予想される次世代ゲーム機(もしくはPC)こそ、GTA 6を快適にプレイするための最適な環境として開発を進めているのかもしれません。
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