マイクロソフトが、通常のゲームコントローラで操作が難しい人でも遊びやすい「Adaptive サムスティック トッパー」の改良版を公開しました。
「Adaptive サムスティック トッパー」は、PCやスマホでも使えるXboxワイヤレスコントローラや、アクセシビリティ用のXboxアダプティブ ジョイスティックのスティックに取り付けて、指のかわりに手首やヒジ、あご、足などで操作するためのパーツ。

新たに加わった「ゴールポスト」型を含む7種類から選び、幅や高さをカスタマイズすることで、3Dプリンタ用のデータを無償でダウンロードできる仕組みです。
■ コミュニティと協力で拡充してきた「アダプティブ」シリーズ

マイクロソフトは従来から、脳性麻痺の患者団体や戦傷病者団体、障害者ゲーマー団体など多くのコミュニティとの協力のもと、ひとりひとりのコンディションにあわせて組み立てる Xbox Adaptive コントローラやAdaptiveジョイスティックなど、アクセシビリティやインクルーシブデザインに注力してきました。

ゲームコントローラのスティックに取り付ける「アダプティブ サムスティック トッパー」もそのひとつ。今年5月21日のGAAD (国際アクセシビリティ啓発デー)にあわせて、新たな形状を追加し改良した3Dプリンタ用モデルを公開しています。
■ Xbox Design Lab で作成・配布はデータのみ。3Dプリントは各自
実際に使いたい場合、まずは通常版の Xbox ワイヤレスコントローラか、カスタマイズが豊富な高級版 Xbox Elite ワイヤレスコントローラ (通称エリコン)、またはマイクロソフトストア限定のXbox Adaptive ジョイスティックのいずれかが必要になります。
(Xbox Adaptive ジョイスティックは、通常のコンロトーラから一部の機能を独立させ、自由な使い方ができるようにしたアクセシビリティ製品。Windows PCに直接接続するか、Xboxゲーム機で使うなら通常のコントローラまたはアダプティブ コントローラと組み合わせる必要があります)
カスタマイズ コントローラ作れるサービス Xbox Design Lab にアクセスして、
・取り付けるコントローラ(上記の三種からひとつ)
・サムスティック トッパーの形状(7種類から選択)
・選んだトッパーのサイズ(高さと幅。種類により範囲が異なる)
を選び、「購入」を選ぶと3Dデータをダウンロードできます。無料ですが、マイクロソフトアカウントまたはゲストチェックアウト用のメールアドレス登録は必要です。

マイクロソフトがプリントして届けてくれるわけではなく、データからプリントするには自前の3Dプリンタか、各種のプリントサービス利用が必要。
推奨する樹脂の種類や、プリントする際の向きやサポートについての注意点は公式ページにまとまっています。

せっかくならマイクロソフトが大量生産して売ってくれても良さそうなものですが、ただ7種類ではなく取り付けるコントローラ側の形状 x トッパーの高さ x 幅で少なくとも数百種類はバリエーションがあるため、金型を作って量産は難しいのかもしれません。
簡易的なソリューションとしては、ゲームでエイミングの精度を高めたり長時間プレイを快適にするためのスティックカバー / キャップ / グリップを接続する手もあります。
¥2,673
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
いつの間にか SteelSeries (GNグループ)に買収されていた KontrolFreak、フリークなどが代表格ですが、面積を広く高くすることで、押し付ける使い方に向いたものも。
アクセシビリティというよりもはゲームの遊びやすさの話としては、今回のアダプティブ サムスティック トッパーの対応機器でもある Xbox Elite ワイヤレスコントローラは最初からサムスティックが交換式。
親指に触れるトッパー部分の形状のほか、金属の軸自体の長さを変えて精妙な操作がしやすくなるカスタマイズや、スティックを倒す際の抵抗を物理的にカスタマイズできる仕組みまであります。
たとえば Forza Horizon 6 や マイクロソフト フライトシミュレーターのようにステアリングホイール、操縦桿などレンジの広いアナログ操作が必要な場合。
軸を長いものに交換したうえ、抵抗をやや重くして、ソフトウェア側のデッドゾーンやカーブ補正と組み合わせることで、コンコンとデジタル的になりがちな操作を滑らかに、ホイールコントローラやフライトスティックの替わりにならないまでも近づけることは可能です。
■ ゲームソフト側やストアのアクセシビリティ対応も拡充
マイクロソフトの取り組みに話を戻せば、ゲーム側のアクセシビリティ対応にも伝統的に力を入れており、Xboxのストアでは視覚・聴覚・運動サポートなど細かく分類したアクセシビリティ タグを表示して、どのようなサポートがあるか確認できる仕組みも導入しています。

Adaptive サムスティック トッパーが使える Xbox ワイヤレスコントローラは、ゲーム専用機のXboxに加えてPCやiPhone / iPad / Mac / Androidスマートフォン等で利用可能です。
PS5の場合は、大きなボール型や皿型のスティックを含むアクセシビリティ コントローラーキットの Access コントローラーをソニーが販売しています。















