2026年4月20日にファーウェイは中国でスマートフォンやウェアラブルデバイスの新製品を発表しました。中国国内ではスマートフォン販売数でシェアに出るなど完全復活状態のファーウェイ、今回の新製品も話題となる製品がそろっているので紹介します。

◆横ワイドで折りたたみ型 iPhoneを先取りした「Pura X Max」
ファーウェイのカメラフォンのラインナップ「Pura」シリーズの中で、「Pura X」シリーズは本体を折たむことのできるスマートフォンとして異色の存在です。最新モデルの「Pura X Max」は本体を開くと7.7インチ、閉じると5.4インチの画面が使える折りたたみモデルです。本体を閉じると厚さは11.2mm、重量は239gで、閉じたままでもそのまま違和感なく使えるでしょう。

一般的な横折りタイプのスマートフォンは、開くとディスプレイがほぼ正方形の形状になります。一方Pura X Foldは横方向に長い形になっています。今年登場予定と言われているアップル初の折りたたみスマートフォン「iPhone Fold(仮称)」がそのような形状で出てくるといわれていますが、ファーウェイはいち早くそのサイズ感の製品を出してきました。

カメラフォンのPuraシリーズの製品だけあって、カメラは5000万画素の広角、5000万画素の3.5倍望遠、1250万画素の超広角と、なかなかの性能です。広角カメラには可変絞り(f/1.4からf/4.0)も搭載されています。価格は1万999元、約25万7000円です。

◆高性能カメラフォン「Pura」最新モデル「Pura 90 Pro Max」
ファーウェイの高性能カメラフォンも「Pura 90」シリーズとして3モデルが登場しました。その中で最上位に位置する「Pura 90 Ultra」はグラデーションカラーも美しい外観で、トライアングル状に配置されたトリプルカメラも特徴になっています。なお他の2モデルは「Pura 90 Pro」「Pura 90」の2機種となります。

カメラは5000万画素の広角、2億画素の4倍望遠、5000万画素の超広角。なお前モデル「Pura 80 Ultra」は広角5000万画素、超広角4000万画素、望遠は3.7倍と9.4倍をペリスコープ方式の中でプリズムを移動させ切り替えるデュアル焦点距離を採用していました。Pura 90 Pro Maxではシンプルな構造に戻されています。バッテリーは6000mAh。

注目すべきは価格です。前モデルPura 80 Ultraの発売時の価格は9999元(約23万4000円)でしたが、Pura 90 Pro Maxは6999元(約16万3000円)と、3000元(約7万円)も安くなりました。ライバルとなるvivoのフラッグシップ「X300 Ultra」やシャオミの「Xiaomi 17 Ultra」中国価格と同額になったことで、他のメーカーから一気に客を奪いそうです。

◆カメラ内蔵AIグラス「HUAWEI AI Glass」登場
AI機能と連携できるスマートグラスがこの1年で多数登場していますが、ファーウェイからもついに「HUAWEI AI Glass」が発表されました。フレームの重量は35.5gでバッテリーはAIを含む総合利用12時間が可能だと言います。

1200万画素のカメラを内蔵し、読めない外国語や気になる商品を写してAIをつかい翻訳や検索も可能です。AIはファーウェイ開発のXiaoyiインテリジェントエージェント。LLMの詳細は不明です。なお現時点では中国以外での発売は無いため、ChatGPTやGeminiなどを直接利用できなくとも困ることはなさそうです。また写真撮影した画像はファーウェイのスマートウォッチの画面でプレビュー表示もできます。

Xiaoyiを使った音声操作でスマートフォンをコントロールできるほか、モバイルペイメント(Alipay)とも連携しており、カメラを通じて支払いQRコードを読みながら「10元払って」と話しかけると支払いも完了します。なお眼鏡ガラス・レンズ部分への投影機能はありません。価格は2499元(約5万8000円)と、AIグラスとしては安価な部類です。

◆待望の変態ウォッチ、イヤホン内蔵可能な「HUAWEI WATCH Buds 2」
スマートウォッチの文字盤が開き、中に小型のワイヤレスイヤホンを内蔵できるという、スパイグッズ・変態ガジェットの用で実用性の高い「HUAWEI WATCH Buds」。私も2023年の発売後から愛用していました。しかし後継機はなかなか登場せず、キワモノとしてこのまま消えて行ってしまうかと思われていたのです。それが今回「HUAWEI WATCH Buds 2」として復活しました。

前モデルと比べると本体重量は10gも軽量化された一方、ディスプレイはわずかに大きくなり1.5インチとなりました。収納される小型のワイヤレスイヤホンは4gと軽量。左右どちらの耳にはめても自動で認識されるため、時計本体に収納するときに位置を気にする必要もありません。ディスプレイ部分がヒンジで開く構造ですが、ヒンジも改良されているとのこと。

本体カラーも増えベルトとの組み合わせで様々なファッションに似合います。スマートウォッチとしての性能も高く、約3日の利用が可能なバッテリー、心拍・血中酸素・睡眠に加え、心房細動リスクや睡眠時無呼吸、高血糖リスク評価などの高度なヘルス解析機能も搭載。ワークアウトは90種類以上対応、健康サマリー機能もあり日常からトレーニングまで多面的にユーザーの健康状態をサポートしてくれます。惜しいことに価格は初代モデルより500元あがった3488元(約8万1000円)と、やや高くなってしまいました。

今回の新製品のうち、スマートフォンの日本投入は現時点では望み薄です。またスマートグラスもファーウェイ独自のAI機能を搭載しているため、日本を含む海外展開はしばらくは無いでしょう。
一方HUAWEI WATCH Buds 2は初代モデルが日本で販売され、ファーウェイも日本でのスマートウォッチの展開に力を入れていることから、遠くないうちに日本で発売されると考えられます。できることなら価格は中国よりも抑えてほしいもの。スマートウォッチとワイヤレスイヤホンを1台で済ますことのできる便利すぎる製品だけに、日本で発売されたら人気になりそうです。











